睡眠時間を削って夜型生活で勉強をするデメリットについて

勉強に関するネタ

自分は夜型生活の方が向いているから、昼ではなく夜の方が勉強が捗る、という方法で大学受験や資格勉強に打ち込んでいる人は多いと思います。

学校の授業よりも予備校や塾の勉強の方を優先したい…けど日中の授業で内職が禁止されているから、やりたい勉強が夜に偏ってしまうという思いをしている学生さんはきっと少なくないでしょう。

社会人ともなれば日中は会社の仕事で勉強する時間が取れず、どうしてもまとまった勉強時間を取れるのが夜に偏りがちで、ある意味夜型勉強法になるのは仕方のないことかもしれません。

 

かくいう筆者も高校時代、そして社会人である今でも睡眠時間を削る勉強法でなんとかやってこれましたが、アラサーになってその代償を健康面・メンタル面共にひしひしと感じて朝方に戻した次第です。

朝起きるのが辛い、肩こりや首こりが激しい、頻繁に頭痛に悩まされているといった体の悲鳴だけでなく、メンタル面でも「どうせ夜更かしすればいいから、勉強は後回しにすればいい」という、自分への甘さを感じることも多くありました。

今回はそんな経験談も踏まえ、睡眠時間を削る勉強法のデメリットについてまとめました。

 

 

睡眠時間を削る勉強法のデメリット

翌日の体調に支障が出る

睡眠時間を削る勉強法は、何よりも翌日の体調に響くというデメリットがあります。

いつもの夜の12時に寝て7時に起きるところを、深夜2時まで勉強して朝7時に起きる生活をしていたことがありますが、実際に次の日に起きてみたら…

  • なんとなく体がだるくて頭が働かない。
  • 眠気が残っていて、昼間にウトウトしてしまう。
  • 寝不足から食欲不振は吐き気、めまいに襲われる。
  • 腰痛や筋肉の緊張感が抜けず、常に気を張っている症状に悩まされる。

などの睡眠時間を削った代償を体で感じて、日中の勉強・仕事に集中できないという経験を多くしています。

とくに睡眠時間を削る方法は、続けた日数が長引くほど症状がひどくなり、同時に元の睡眠時間に戻すのが難しくなります。

また、若いうちよりも年を取ってから、10代よりも、20代、30代の方が翌日は一日中不調に苦しまされ、自ら体をボロボロにしていることを実感しました。

 

 

記憶力・集中力が下がって勉強効率の悪化

睡眠時間不足が続くと、

  • 翌日の勉強中に先生の話が頭に入ってこない
  • 居眠りをして授業を聞き逃してしまう
  • 昨日勉強したことが思い出せず、ケアレスミスが増える

などの、日中の勉強の効率を悪化させてしまい、「こんなことになるなら普通に寝てちゃんと勉強しとけばよかった…」と後悔したことが多くありました。

せっかく頑張って授業を受けているのに、眠気のせいで全く頭に残らない。

そんな悲しいオチにもっと早く気がついていれば、もっとマシな勉強方法で自分の健康を犠牲にせずに済んだと思います。

 

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「後で勉強すればいいや」考えで自分に甘くなってしまう

睡眠時間を削って勉強する人に多いのが「先にやりたいことをやっておき、勉強は後回しにすればいい」という自分を甘やかす癖がついている点。

この甘やかし方は「夜の11時から勉強しよう→やっぱ11時半から勉強しよう→夜の12時から(以下略)」と、勉強時間が後ろにずれ込んでしまう癖につながりやすく、とことん自分を甘やかす結果を招きがちです。

また、勉強で付いた甘やかし癖は睡眠以外でも出てしまうものです。

  • 問題をちゃんと理解せず、なあなあで済ましてしまう。
  • ケアレスミスが続いても自分を甘やかして一向にミスが減らない
  • 甘やかし癖からテストで山を張って乗り越えようとする

などの、いつもどこかでて抜いて勉強や努力をする癖がついて、その方法がうまくいけば「ラッキー」と思い、ダメだったら「まぁ、ちゃんと勉強してないから仕方ないね」と開き直りをうむ原因になります。

 

朝に弱くなり遅刻を招く

夜更かしをして睡眠時間を削る勉強方法は、最初のうちはいつも通りに起床していたものの、次第に朝に起きれなくなり遅刻を招くリスクがあります。

「もしも、この遅刻が定期テストや大学受験の当日だったら…」と考えると、かなり危なっかしい勉強法であることが理解できると思います。

いくら睡眠時間を頑張っても、大事な試験の当日に出席できなければ今までの勉強は水の泡になり、自分の進路・将来に大きく影響します。

また、仮に試験に間に合ったとしても、待っだ眠気が残っているので試験中に問題に集中できない、いつもの実力を発揮できないという実に手痛いデメリットもあります。

試験時間に合わせた朝方の生活週間で勉強することは、試験で自分の実力を存分に発揮するためには大事な事だと今ならはっきり言えます。

 

 

太る

筆者の場合ですが深夜2時まで起きているとなるとどうしても小腹が空いてしまい、夜なのにアイスクリームやカップラーメンなどの糖分・脂肪分が多い食べ物を取ることが、恥ずかしながら一種の勉強へのモチベーションになっていたように感じます。

そのため、半年で体重が6kgも増加。自分から微妙に見てわかりにくい、背中や腰周り、下半身の裏側に、なんとなく脂肪がつき出しているのを自覚して、慌てて夜食をやめたという経験があります。

また「夜なのにこんなカロリーの高いものを食べるなんて…」という一種の罪悪感を背負いつつも、「勉強を頑張っているのだから多少の夜食ぐらいいいよね」という自分への甘さが、夜食からも感じ取れ、つくづく自分を甘やかす癖がついていたと当時を振り返って反省しています。

 

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睡眠時間を削る勉強は「頑張ってる感」があるので癖になりやすい

睡眠時間を削る勉強法には妙な「頑張っている感」を感じていたと思います。

睡眠時間を削る自分に対して

  • とても辛く苦しいことに耐えている自分に酔ってしまう。
  • まるで漫画の主人公のように困難に打ち勝つ自分にうぬぼれてしまう。
  • みんなが寝静まっている時間にあえて勉強することで、周囲に対して差をつけているように感じる

など、自分を美化するようなストーリを作って、妙な達成感を感じるために癖になるのだと思います。

また、深夜の勉強が癖になると、普通に日中に勉強するのがアホらしくなったり、「深夜から本気出すから」といかにもナルシスト、厨二病、意識高い系みたいな行動をして、傍からみれば単なる痛い人になっていたと思うと、まさに黒歴史を作る勉強法とも言えましょう。

そもそも「みんなが寝静まっている時間にあえて勉強」するのなら、深夜でなく早朝にしても同じです。

その考えに至っていない時点でやはり自分への甘さ、そして甘やかした自分を正当化する癖が普段からついていたのだと思います。

 

 

トータルの勉強量だと「夜型<普通の生活」に…

また、夜型勉強法は頑張っている実感があるのにも関わらず、普通の生活と比較すると勉強の進みが遅く、非効率的な勉強になっていることがあります。

というのも、夜型勉強法は最初のうちは問題なくとも、次第に睡眠不足の疲れが積もって日中だけでなく深夜の勉強効率も下がりやすく、そしてまた睡眠時間が後ろにずれて‥という、負のスパイラルを招きがちです。

そんな非効率的でなんでも後ろ倒しにする勉強方法だと、普通に夜更かしせずちゃんと朝に起きる勉強の方が、当時の参考書の進み具合をみれば夜型よりも効率的だった事実に気がついて、夜型は自分にはあっていないと自覚した次第です。

もちろん「日中は忙しくて勉強する時間は夜に偏りがちな人はどうすればええの?」という声も上がってきそうですが、この場合は一旦早く寝ていつもより早起きして勉強時間を確保することが大事です。

なんだか、夜更かししないと一日を無駄に過ごしているように感じますが、うだうだと夜型生活を続けて、翌日を体調不良で無駄にするのと比較すれば、どちらが自分のためになるかは一目瞭然だと思います。