自分で撮影・編集した動画をアップできるyoutubeは、今や大学生の間ではごく身近な存在になっています。
そのため大学生活で有り余る時間をユーチューバーとして活動することに費やして、ネット上で人気や知名度を上げる、あわよくば広告収入は将来の仕事にできればなぁ…という淡い期待を寄せ「大学生ユーチューバー」としての活動を夢見ている人もいようかと思います。
実際に大学時代にユーチューバーとして活動し、今やその界隈では大人気の「はじめしゃちょー」さんのような大学生ユーチューバーのわかりやすい成功モデルもあることで、自分も有名なユーチューバーのようになりたいと思う大学生(もちろん小中高生)も多くいることでしょう。
しかし、大学生ユーチューバーになったからといって、勝手に学内で盗撮まがいのようなゲリラ撮影をしたり、他の大学生を挑発するような炎上商法に頼った動画投稿するのはNGです。
ユーチューブでは自由に動画を投稿できるとはいえ、一大学生として守るべき社会のルールや、自分に関わる人が炎上に巻き込まれないための配慮が必要となります。
今回は、大学生ユーチューバーを目指している人向けの、守るべきルールについてまとめました。
大学生ユーチューバーになりたい人が気をつけること
炎上商法、グレー行為に手を染めない
冒頭でも述べましたが、炎上するような話題を動画で投稿すれば確かに再生数は上がりやすく、ユーチューバーとしての知名度をいち早く入手できますが、その一方でリスクもあります。
- 学歴、学歴コンプレックスに関する話題
- 出身地に関する差別的な発言
- 犯罪自慢(万引き、未成年の飲酒など)
- 同じユーチューバーへの挑発、煽り行為
- グレー方法でのお金儲け、ギャンブルなどの話題
- 成人向けの話題、下ネタ
- 盗撮、ゲリラ撮影、他人のプライバシーを侵害する動画
などは物議を醸しやすいネタであり、ユーチューブ内に収まらずtwitterや匿名掲示板などでも瞬く間に拡散され炎上を起こす原因になりがちです。
炎上のせいで自分の出身地や所属先の大学の学部、クラス、学生番号などの個人情報が特定されて、不特定多数の人から大学にクレームが来たり、大学側から呼び出しを食らうリスクもあります。
また、「○○大学の学生さんが炎上している」という話題になることで、大学のブランドや信用に傷をつけたり、同じくその大学に所属する他の学生に風評被害を出してしまうリスクもあります。
そのほかにも、投稿した動画の内容がまとめサイトにまとめられて、自分の情報が勝手にまとめられてしまうリスクもあります。
こうなると就職活動の時に苦労します。企業の採用担当者が自分の名前を検索して出てきた悪い情報ばかりを見ることになります。当然それで内定を取れなくなり、大学生活だけでなく人生までも棒に振ってしまうリスクもあります。
なお、いくら自分で所属先の大学の情報を伏せていても、自分を知っている同じ大学の誰かが動画のコメント欄に投稿すれば、自分の所属している大学がバレてしまうこともあります。大学名を隠す、隠さないはあまり関係ありません。
仮に大学名を伏せていたとしても、自分が所属している大学のブランドを傷つけないように、投稿する内容は十分に気をつけて、ウケ狙いのために過激にならないように投稿することが重要です。
大学側のメディアガイドラインを確認する
大学によっては、所属している学生向けにyoutubeやTwitterなどのソーシャルメディアのガイドラインが公表されていることがあります。
例えば中央大学には、学生向けと教職員向けにソーシャル・メディア・ガイドラインが公表されています。
中央大学のソーシャル・メディア・ガイドラインは2012年4月に初版が公表されており、ユーチューバーとして活躍する人が出てくる前から、ソーシャルメディアが与える学校への影響について関係者に広く伝えている姿勢がうかがえます。
また、中央大学に限らず、国立大学でも独自でソーシャルメディアガイドラインを作成している大学は存在しています。
ユーチューバーに限らず、twitterやfacebook、ブログ、ホームページなどのネット上で自分の大学生活に関わることを投稿しようとする前に、「自分の所属大学+ソーシャルメディアガイドライン」で検索して、確認するようにしましょう。
スポンサーリンク
自分のプライベートを何でもかんでもアップしない
動画投稿するネタがなくなると、自分のプライベートをネタにして動画投稿をする大学生ユーチューバーは後を耐えません。
- 自分の住んでいるアパートや実家、住所などの情報
- 自分の携帯電話の番号、メールアドレス
- 自分と付き合いのある友達、恋人の情報
など、不特定多数の人から見られている場面ではふさわしくない、自分のプライベートなネタで再生数を稼ごうとするのはあまり好ましいことではありません。
例えば、住んでいる場所の動画をアップしたことでストーカーに付きまとわれたり、昔の恋人の話をした事で恋人を精神的に傷つけてしまうリスクがあります。
とくに、恋愛関係のように秘密にしておきたいことや、親しくない人に聞かれたくない話題をyoutube含むネット上にアップするのはトラブルの原因になりやすいので控えましょう。
デマや嘘を含む情報をアップしない
自分が投稿する動画に
- 事実とは異なる内容
- ソースの怪しい不正確な情報
が含まれている場合は、迂闊にアップしないことが大切です。
デマや嘘を含む情報は大抵刺激的な動画になりやすいので拡散されやすく、一気に知名度を上げることが出来る一方で、そもそもがデマ情報なので多くの人に誤解を招いたり、自分の所属先の大学や関係者に問い合わせの電話が殺到し迷惑をかけてしまうことがあります。
(もちろん、デマ動画を作らないことが大前提ですが)もしもデマを含む情報をアップしてしまった時は、情報を訂正し謝罪するようにしましょう。
スポンサーリンク
動画をアップする前に信用できる誰かに見てもらう
自分で編集した動画をアップする前に、その動画を本当にアップしてもいいのか、誤解を招く内容・表現が含まれていないかを確かめるために、自分が信用できる誰かに動画をチェックしてもらうようにしましょう。
自分一人でアップしてしまうと、どうしてもミスに気づかないままアップしてしまったり、チェックが甘かったせいで炎上を招いてしまい、評判を下げるリスクが高まります。
また、信用できる誰かにチェックしてもらうことは、自分で作った動画で改善すべき点、よりわかりやすくためになるための前向きな反省点を見つけるためにも大事です。
…ただし、ここで相談すべき相手は、意図的に炎上を起こすために過激な内容にするようにアドバイスしたり、もっとはっちゃけて自分に恥をかかせるようなアドバイスをしてくる相手はNGです。
なるべく客観的に自分の動画を見てくれる相手、小手先の再生数稼ぎのためのテクニックに偏らず、どうすれば動画を魅力的に出来るかというバランス感覚のある相手に相談するようにしましょう。
もちろん、同じ大学生に限らず動画投稿経験のある社会人の人に相談をしてみるのでもいいでしょう
youtubeで大学生活を棒に降らないために
ユーチューバーとして有名な人は、どれも過激な内容や若さゆえのノリや勢いに任せた動画で同世代のファンを集めて有名になるのが、ユーチューバーとしての成功である…という風潮があるように感じます。
もちろん、若さゆえのノリや勢いで動画投稿に青春を打ち込むことは否定しませんが、そのノリに任せた行動のせいで、大学の評判に泥を塗ったり、誰かを傷つけたりしてまで有名になろうとする行為は、およそ褒められるべきものではありません。
また、youtubeのコメント欄では、炎上するようなネタをあえて振って来たり、炎上するように動画投稿者本人を煽るような発言をする人も少なくありません。
これは、
- 自分にはできない過激な発言をするひとが見たい。
- そして、過激な発言をすることで落ちぶれていく人を見て満足したい。
という心理によるコメントです。
またこの手のコメントを投げかけてくる人は
- このコメント通りに動けばより煽りたてるようなコメントをする。
- 逆にコメント通り動かなければ「弱腰」「期待はずれ」と煽る。
と、どっちに転んでも炎上に仕向けるようなコメントを繰り返してきます。
こういった悪質なコメントに左右されず、自分の人生を炎上で棒に降らないようなバランス感覚を身につけること。
そして、もしもユーチューバーとしての活動が肌に合わなかったら、潔く撤退することも、自分の人生をyoutubeで棒に降らないためには大事なことです。