浪人生活は予備校と家の往復で窮屈過ぎるもの。
同年代の友達を遊ぶにしても、浪人生の身でありながら遊びにうつつをぬかしているという罪悪感に苦しめられるので、結局一人でできる遊びに落ち着くことが多いと思います。
そんな一人で完結できる遊びとして挙がるのが「ゲーム」
据え置き型のゲームから携帯ゲーム機、そしてスマホでできる課金式のゲームなど、浪人生活の息抜きには持って来いで勉強だけでなく毎日の鬱屈とした気分を解消するのには持って来いです。
しかし、浪人生という身分である以上、勉強の息抜きのためのゲームがメインの生活になっては大学合格への夢はいつまでも近づかないばかりです。
息抜きとしても限度は必要。今回は浪人生活でゲームを息抜きするときの注意点などについてお話いたします。
浪人生活中のゲームには妙な魅力がある
「本当は勉強しなければいけないのに」という後ろめたさがあると、ゲームをすることにどこか背徳的で怖くてきな魅力を覚えてしまい、勉強をほったらかしてついゲームに夢中になってしまう…なんて経験も、分かる人なら分かると思います。
- 浪人生は勉強をするのが仕事のようなもの。
- 浪人の身なんだから、自分を甘やかすようなことをしている暇はない。
- ゲームなんてしているとまた大学に落ちるぞ。
など、浪人生活におけるゲームは、何か悪いことをしている、犯罪をしていると感じて、ゲームをしたい欲求をコントロールすることが求められることもあるでしょう。
もちろん、自分でも「ゲームなんかしていたら勉強時間が減って大学に合格できなくなる」という危機感を抱き、必死にゲームを我慢して勉強に打ち込もうと自分を厳しく律することもあるでしょう。
…しかし、そういった我慢が続けば続くほど、ゲームをしたいという欲求は強くなるもの。
また、自分の中で「ゲームはダメだ!」と厳しく制限するほどに、その制限を破ってゲームを楽しむことに妙な魅力を感じてしまうものです。
ダイエット中にルールを破って高カロリーな物を食べたくなるように、制限が課されるほどゲームへの妙な魅力は強まるもの。
浪人生活という世間からの視線や制約が多い生活で、ゲームという享楽的な趣味を制限すればするほど、よりゲームで遊ぶ時間が背徳的で、蠱惑敵で、妙な魅力を感じてつい溺れるように遊んでしまう…
そのことは人間の心理としても致し方のないことのように感じますが、そればかりではもちろん成績には結びつかないのは言うまでもありません。
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スマホゲームはすきま時間すら奪う
アプリをダウンロードして遊べるスマホゲームの特徴は、据え置きゲームや携帯ゲーム機と比較するとス手軽に短時間で遊べるという点。
例えばアズールレーンや艦これの場合、周回(出撃)がだいたい1周3~10分で済むので、ちょっとしたすきま時間や暇つぶしにはもってこいのゲームです。
勉強の休憩時間やトイレ休憩中にログインして…と、メールやSNSをチェックする要領で簡単にできてしまうゲーム設計になっています。
このようなすきま時間でもプレイできるような仕組みは、とにかく手軽に遊んでもらいたい、そして手軽に課金をしてもらいたいというスマホゲームならでは仕組みとも言えます。
しかし、すきま時間の恐ろしいところは、1日の総すきま時間も塵も積もれば1時間~2時間と大きくなり、普通に据え置きや携帯ゲーム機でじっくり遊んでいるのとプレイ時間の差がないという点。
1日のうちのすきま時間が例えば全部で1時間あれば、その時間をスマホゲームだけに費やしているのではなく、数日前に勉強したことの復習に使ったほう、長い目で見れば成績アップにつながることもあるので侮れません。
スマホゲームはじっくり腰を据えて遊ぶゲームと比較すると、すきま時間を遠慮なく奪いに来るタチの悪さ(そしてそれが魅力でもある)ゲームだからこそ、浪人生活の息抜きとするのは気をつけなければ行けません。
1回5分のログインでも、それが1日で12回あれば1時間。
1時間もあれば、過去問一回を解いて答え合わせをするのには十分なほどの時間が、スマホゲームによって奪われていることを考えれば、スマホゲームですきま時間を埋めることの危うさが分かるかと思います。
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浪人生活でゲームを取り入れるための注意点
ルールを決めて守ることを徹底する
ゲームで適度に息抜きをすることは問題ありません。
しかし、息抜きが過ぎるあまりに時間を守れなかったり、徹夜や予備校の授業をサボるなどの行動に出てしまったときはゲームとの付き合い方を見直すことが必要になってきます。
据え置きゲームでも携帯、スマホゲームでも
- 1日にできる時間を決めて、それ以上はしない。
- 夜10時以降はゲーム禁止。
- 翌日に試験がある場合はゲーム禁止。
- 嫌なことが会った時に衝動的にゲームに走らない。
などのルールをしっかり決めて、それを守るようにうまくゲームと付き合うのが重要です。
ルールを守ることはゲームだけでなく受験でも大事なことです。
- 試験会場に遅刻せず到着する。
- 解答用紙の欄外に解答を書かない。
- 試験中にカンニングや不正行為をしない。
などの、基本的なルールを守ることは、いくら勉強ができようとも守らなくてはならず、ルールを無視した行動を取れば、一発で不合格になるリスクもあります。
ゲームメインの生活にならないようにする
浪人生活で優先すべきは勉強です。
息抜きのゲームにハマって怠惰で自堕落な生活に陥るのではなく、普段の生活も勉強第一に考えて行動することが大事です。
間違っても
- 0時になったらログインボーナスをもらわなきゃ
- 12時になってアイテムが更新されたからチェックしなきゃ
- 今日のデイリークエストを早めに消化しなきゃ
というようなゲームを軸にした生活にならないように、気を引き締めて行くことが大事です。
スマホゲームだとリアルの時間に連動してイベントやデータ更新がされることも多く、更新されてすぐにログインしてアイテムを受け取る…なんてことはどのゲームでも当たり前のように行われています。
しかし、だからと言って勉強をすっぽかしてゲーム優先の生活を送るのは浪人生活では非推奨です。
衝動的な課金をしない
スマホゲームのガチャ(くじ引き)のように、課金が前提で作られているゲームには一種の中毒性があり、勉強時間だけでなくリアルマネーも費やしてしまうことがあります。
もちろん、適切な範囲内での課金なら問題はありませんが、あまりにも衝動的に課金して散財してしまうであれば、そのゲームを削除するなどの対策が必要です。
また、参考書を買うためにもらったお金をガチャに使ってしまうなどの行為はもちろん御法度。
参考書が買えなくなって勉強に支障がでる云々以前に、人からお金を騙して使うことのクズさを自覚するようにしましょう。
どうしてもゲームに溺れる場合は親や友達に協力する
いくらルールを決めても守れない、どうしても自分一人の力ではゲームに溺れてしまうという場合派、親や友達などの他の人に協力を頼むのも方法のひとつです。
- 親にゲームを預かってもらう。
- 友達にゲームを管理してもらう。
などの、物理的にゲームとの距離をとり、自分の手では触れないようにすることも、古典的ですがゲームに溺れて浪人生活を無駄にしないための有効策です。