大学の合格体験記にありがちな文章、武勇伝まとめ

合格体験記

偏差値は全然違う大学に受かった人の合格体験記でも、書いている内容はどこかに通ってくるもの。

それもそのはず、合格体験記は自分の武勇伝の乗せる貴重な場面だと考えている人が多く、つい数字を持ってしまったり、若気の至りを発動させてイキった文章を書いてしまいがちなもの。

そんなイキった合格体験記を見ていると、飲み屋で後輩に説教をする上司の光景が想像できてしまいますね。

さて、今回は合格体験記にありがちなエピソードについてまとめました。

 

大学の合格体験記にありがちなこと

「1日10時間勉強してました」などの勉強時間自慢

  • 1日○○時間勉強していました
  • ピーク時は3日寝ずに勉強してました

などの文面からドヤ顔が伝わって来るような、勉強時間自慢はもはや合格体験記の鉄板ネタですね。

若いからこそ体力があるので長時間勉強しても体が保つということも考えられますし、まさに若さがあるからこそ成し遂げられる技と言っても過言ではありません。

しかし、勉強自慢ネタで気をつけておきたいのが、勉強時間を自慢するあまりに勉強の効率が疎かになっているという悲しいパターン。

スマホをみながら、SNSをやりながら…などの「ながら勉強」も勉強時間にカウントして、あたかも自分がきっちり勉強していましたよ、というアピールをするために数字を盛っている可能性もあるので、そのまま鵜呑みにするのは考えものです。

 

「受かったのは先生のおかげ」などの謙遜ネタ

  • 合格できたのは先生の教え方がよかったから。
  • 予備校や塾の先生の支えがあったから。

という、謙遜ネタも合格体験記あるあるですね。

もちろん受験生活を支えてくれた人に対して感謝の気持ちを示すことは、合格体験記という華々しい舞台で過度に自己主張をせず、あくまでも誰かを立てることができる魅力的な自分をアピールするためには大事なテクニックです。

しかし、そのテクニックの裏に、実は「合格したのは先生のおかげ…だけど、やっぱり自分が勉強したことが一番!」という、隠しきれない自己主張が見え隠れしていることもあります。

謙遜ネタは散々勉強自慢ネタを書いた話の最後に使うことが多く、「自分の才能や努力もあるけど、やっぱり最後は周囲の支えがあってこそ」という一種の様式美として使われるネタでもあります。

そのことを意識して合格体験記を読んでみるのも、また新たな楽しみが見つかるかもしれません。

 

「あんまり勉強してないけど合格した」系エピソード

  • ほぼ無勉だったけど合格できました。
  • あんまり勉強してないけどなんとかなりました。

などの、運が良かった、簡単に合格できちゃいました系エピソードもあるあるです。

本気を出さなくても合格できるという自分の運(つまり「luck」)の強さをアピールして、自分の有能さをアピールするときに使われるテクニックです。

 

ちなみに、この内容をそのまま鵜呑みにして自分も無勉で受験に取り組むのは大変危険です。

なぜなら、合格体験記に上がっている無勉アピールは、あくまで受験に関する勉強は無勉で、普段の授業やテストで勉強はそれなりにしていたというオチが用意されていることが多く、本当に普段から何も勉強していないというケースは滅多にありません。

そもそも本当に無勉で受験に挑んでいるのなら、合格体験記に載るような結末が待っていることは常識的に考えればない事はお分かりだと思います。

 

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「部活も両立して頑張った」理想の学生生活系エピソード

  • 夏まで部活をやっていた。
  • 部活をちゃんとこなしつつ受験勉強もしていた。

などの、受験も勉強も大事にしていた文武両道系のエピソードもあるあるです。

体育会系の部活の場合、部活引退後の追い込みでグンと偏差値を伸ばす人も珍しくなく、まさに学校生活を万遍なく楽しみ抜いた勝者としての自分を書かないわけにはいかないという人も多いものです。

なお、部活と両立と言ってもちゃんと志望校に合格したいのなら、高校1年、2年のときから進路について考え始めてコツコツ勉強することが肝心です。

追い込みで頑張るというのは、冷静に考えれば限られた勉強時間をうまく使いこなさなければいけない何んどの高い勉強法です。

先輩ができたから後輩の自分でも追い込み勉強法できるはず…という甘い思い込みは一旦捨てて、地道にコツコツ積み重ねる勉強法にもしっかり目を向けるようにしましょう。

 

学校の授業よりも予備校・塾優先系エピソード

  • ぶっちゃけ学校の授業は遅いので予備校や塾のテキストをやってました。
  • 学校の先生から嫌われてましたけど、教科書より参考書や問題集やってました。

という、イキリ感満載のエピソードもあるあるです。

学校の授業に対してケチを付けるほど自分は進んで勉強している事をアピールして、その上でちゃんと合格して実績を残した自分をアピールすることができます。

しかし、このエピソードもそのまま鵜呑みにするのは禁物です。

「先輩が授業が遅いって言ってたから…」といって、自分も予備校や塾のテキストをそのままやれば必ず合格できるとは限りません。

学校の授業すら疎かになっている状態で更にレベルの高い参考書を読んでも勉強した気になって満足するだけで点数に結びつかないという悲しいオチが待っていることも多いので、謙虚な姿勢を持って基礎学力を高めることを忘れないようにしましょう。

 

E判定からの逆転合格系エピソード

  • 模試はE判定でしたがちゃんと合格できました。
  • 受かるわけないって言われてましたけど合格しました。

などの、一発逆転系エピソードは合格体験記だけでなく、予備校や塾のCMやパンフレットでも使われる鉄板中の鉄板ネタです。

ただ普通に勉強して合格するよりも、まずは模試でE判定という絶望感を漂わせつつ、そこかいかにして自分が努力したかを書いたり、恩師との出会いをドラマティックに書いて合格というハッピーエンドに繋げるというのは、合格体験記の基礎となるストーリーです。

合格体験記に限らず、挫折から逆転復活劇は就活やプレゼン、更にはドラマや漫画などのフィクションの世界でもよく見られる、ストーリーの作り方です。

ただし、あまりにも挫折体験が強すぎると胡散臭さや嘘くささが目立ってしまうこともあるので加減は必要です。

 

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合格体験記は冷静に、話半分に読むのも大事です

そもそも「合格」体験記なわけですから、いかに道中の話が転ぼうと結局は合格というハッピーエンドにたどり着くわけなのですから、多少の演出や挫折経験は…まぁ、ご愛嬌と言ってもいいのかもしれませんね。

そんな後から見れば黒歴史になり、後輩だけで多くの人に見られるとわかっているのにも関わらず、その場の勢いとノリに流されて書いたんだなぁ…と文面から感じ取られる合格体験記を見るのも合格体験記の醍醐味のひとつだと感じます。

前の記事でも書きましたが、合格体験記はどうしても過去を美化して話を盛りがちなもの。

本当に後輩が読んで参考になるような情報を残したければ、正直に書く心構えをもつことが大事だと思います。