浪人生が個別指導塾に通うメリット・デメリット

塾・予備校

浪人生の多くは大手の予備校や塾に通って大学受験のための勉強するものですが、中には個別指導塾に通って勉強する人もいます。

個別指導塾は、集団授業の予備校や塾と比較して、学力や志望校に合わせた丁寧な授業をできる点や、わからないところを気軽に質問しやすいことがメリットです。

しかし、個別指導塾の多くは、現役の小中学生や高校生をメインターゲットにしているため、浪人生の勉強法については大手予備校などと比較してノウハウが少ないというデメリットもあります。

今回は、浪人生が個別指導塾に通うメリット・デメリットについてまとめました。

 

 

個別指導塾に通うメリット

少人数指導でわからない所をとことん質問できる

個別指導塾は、先生1人に対して生徒が1人から3人程度の少人数で治療するのが一般的です。そのため、わからない所を質問し、わかるまで解説を聞いて理解できるのが魅力です。

集団授業の予備校だと、質問をするにしても授業が終わってから先生のところに質問をするのが大半ですし、場合によっては既に他の生徒が先に質問しているために待たなければいけないこともあります。

さらに、他の予備校の授業を受け持っているために、質問の時間が十分に取れないと言うケースもあります。

 

その点個別指導塾は、基本的に授業中に先生に対して質問や解説を気軽にお願いすることが可能です。

ちなみにですが、大手の個別指導塾では、予備校のように一方的に先生が授業する方式ではなく、生徒の方が質問をして理解した内容を、自分の言葉で話させる仕組みがあります。

このことにより、理解した内容を自分なりの解釈を交えてしっかり記憶として定着させ、勉強に対する自信や学力の向上へとつなげるのです。

 

自分の学力にあったテキストや勉強法を実施できる

大手予備校の浪人クラスでも、学力や志望校に応じたクラスを選ぶことができますが、それ以上に個別指導塾は自分の学力や合わせたテキストや勉強法を、自由に選んで実施することができます。

個別指導塾では、予想以上に授業の進みが早ければ、より上位のテキストを先取りして学習したり、あるいは余った時間を復習や模試の予習に充てることも可能です。

もちろん、予想以上に授業の進みが遅かった場合も、少しレベルを下げたテキストに変えてじっくり基礎固めをしたり、今まで使ってきたテキストをもう一度やり直す…といった臨機応変なスケジュール変更も可能です。

 

大手予備校の場合は、あくまでも予備校が用意したテキストとスケジュールに沿って進めていくために、個別指導塾のような臨機応変な授業の組み方は不可能です。

自分の勉強スケジュールと予備校の勉強スケジュールとのミスマッチを懸念している場合は、個別指導塾を利用してみるのもいいでしょう。

 

大手予備校拘束時間が短く自分の勉強時間を持ちやすい

大手予備校の浪人コースは、ほぼ高校時代と同じで朝から夕方(場合によっては夜)まで、みっちり勉強をします。

しかし、個別指導塾の場合は基本的に昼過ぎから夕方までのスケジュールの内、いくつかのコマを選択して、その中で勉強行うのが一般的です。

1コマを90分とした場合、1日1コマだったら個別指導塾に通うのは90分だけ。1日3コマだった場合は、1日で4時間30分だけであり、大手の予備校に通うよりも自分の時間を持ちやすいのが魅力的。

ある程度、自学自習できる科目は自分でやりつつ、質問をしたい科目や二次試験で出てくる科目のみ個別指導塾を利用するという方法も可能です。

また、自宅浪人(宅浪生)が、どうしてもわからないところを個別指導塾で教えてもらうというのもありです。

もちろん、自分の時間をアルバイトに使って学費や受験の費用を稼ぐために使うのもOKです。

 

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予備校と違い費用を抑えられる

自分で勉強できる科目は自分で勉強し、個別指導塾の手を借りたい科目のみ個別指導塾を利用すれば、費用を抑えることができます。

また、月によってコマの数を調整することも容易で、受験まで比較的時間がある時期はコマを少なくしてバイトで塾代を稼ぐ。逆に受験直前期はバイトを減らし、塾のコマ数を増やすといったスケジュールの組み方もできます。

 

ちなみにですが、予備校の場合は入学の時に入学金を払うことが大半です。

予備校によって異なりますが入学金の一例を挙げると約100,000円ほどで、個別指導塾の1から2か月分ほどの授業料に匹敵することもあります。

 

先生(バイト)が志望校に通っていると大学生活に関する生の情報が聞ける

個別指導塾の先生の多くはアルバイトであり、場合によっては自分が入学を希望している大学の在学生がバイトとして入っていることもあります。

現役の大学生から受験に関する勉強質問するだけでなく、実際の大学生活や講義の内容、大学祭や就職活動の状況などについても質問できるのが魅力です。

 

 

個別指導塾に通うデメリット

生活スタイルが夜型に偏りやすい

個別指導塾の多くは、現役の小中学生や高校生が放課後や部活の後に勉強する場所として運営しているため、どうしても夕方から夜にかけて勉強する生活になります。

特に、浪人生の場合は朝起きれなくなり、夕方から夜にかけて勉強をする夜型生活に陥りやすく、寝坊や夜更かしする勉強スタイルが身につき模擬試験や受験本番に遅れてしまう懸念があります。

その点大手予備校は、普通の学校生活と同じく朝から授業を行うことで、朝型生活を徹底させる側面もあり、生活リズムの徹底に自信の無い方は予備校を選ぶのもありでしょう。

 

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浪人生の勉強仲間ができにくく心細い

先ほど触れたように、個別指導塾は主に小中学生や高校生がメインで浪人生は少数派です。

そもそも浪人生と言う学生でもなければ、社会人とも言い難い不安定な身分のため孤独に襲われやすく、同じく浪人生の勉強仲間を持つことが受験を乗り越えるためにも重要です。

大手予備校だと必然的に浪人生同士で顔を合わせて勉強仲間を持つことが容易で、比較的孤独や不安から自分を守りやすい環境が整っているといえます。

 

集団で受ける予備校・塾と違って浪人生の授業に対するノウハウが乏しくなる傾向がある

個別指導塾では浪人生をメインにしている事は稀なので、大手予備校と比較すると浪人生の指導に対するノウハウが乏しくなる傾向があります。

大手予備校のように浪人生同士の仲間ができにくいことに加えて、ノウハウが乏しいために、満足いく授業ができなくなるだけでなく、大学受験に対するモチベーションが削がれてしまう懸念もあります。

 

浪人生というだけで他の塾生から変な目で見られてしまうことがある

個別指導塾では浪人生が珍しいこともあって、塾に通っている他の小中学生や高校生から奇異の目で見られて辛い思いをすることがあります。

大手予備校のように浪人生ばかりが集められている環境であれば、周囲の視線が自分だけに集まる事はあまりないので気にならないのですが、幅広い年齢の子供が集まる個別指導塾では、浪人生というだけで悪目立ちしてしまうこともあります。

 

まとめ

浪人生と言えば大手の予備校に通うのが当たり前…と言う考えを持っている人が多いですが、個別指導塾も上手に利用すれば大手予備校よりも費用を抑えて、且つ丁寧な指導受けることができると思います。

もちろん、個別指導塾を希望する場合は、塾の進学実績や成績の伸び具合等の客観的なデータを参考にしたり、実際に見学してみて雰囲気や授業スタイルを経験した上で判断するのがオススメです。