自宅浪人や仮面浪人の場合、普段は予備校や塾に通わず自分で勉強する。その代わりに冬季講習だけ利用すれば、大学受験にかかる塾・予備校の費用を少なく抑えることができます。
また、短期集中でより大学受験の本番に向けた勉強をプロの講師から学ぶことができれば、その分受験の大学受験本番で点数を取りやすくなり、合格への道が近づきます。
特に冬季講習ともなれば、その年に出そうな問題の傾向やテーマを予備校側が分析し教材に反映させているので、効率的な勉強方法とも言えます。
今回は、浪人生で冬季講習だけ受ける時に役立つ知恵についてまとめました。
冬期講習は受験本番に向けた仕上げとして使う
冒頭でも述べましたが、冬季講習はその年の受験を意識した教材を利用して授業を行うのが一般的です。
特に、自分の不得意な科目やセンター試験のみで使う科目に絞って冬季講習を受ければ、効率的な受験対策になります。
加えて、予備校によっては、ただ講義を受けておしまい…ではなく、冬季講習の中で簡易の模擬試験を行い、授業の中で試験の解説を行うという進め方をしているところもあります。
普段から模擬試験を受ける機会が少なかったり、本格的な試験に近い環境に慣れていない浪人生にとっては、より大学入試を視野に入れた実践的な授業となり、受験本番に向けた仕上げとしても効果的です。
特に、センター試験のように問題の回答形式や出題される問題の癖(最も適当な選択肢を選ぶテクニックが問われる、時間に対して文章量が多い…など)が強い試験に対して、プロの講師の解説を聞きつつ、講習で練習をして経験を積むことが効果的なのは言うまでもありません。
加えて冬季講習は、センター試験に特化した授業がどの予備校・塾でも数多く取り揃えられているので、センター試験のリハーサルとして受講するのをオススメします。
本格的な受験に向けた気持ちの切り替えとしても冬期講習は使える
自宅浪人や仮面浪人の場合は、いくら自分1人で勉強しているとは言っても、どことなく周囲からの刺激が少ないのでモチベーションを保ちにくいものです。
特に、クリスマス~正月にかけては、世間が全体的に浮かれた気持ちになり、自分もそれに巻き込まれて頭が受験モードに切り替わらないことが懸念されます。
その問題を克服するためにも、積極的に冬季講習を受講する。そして、程良い緊張感を保った状態で受験本番に挑むのも効果的です。
冬季講習ともなれば、夏期講習とは違って他の受講生も皆大学受験の本番を意識しており、真剣な表情で熱心に講習を受ける光景が広がっています。
そのことは受講する側だけでなく、授業を行う講師や予備校側も同じで、受験に向けた熱意が教室の中に広まっているものです。
そんな受験に向けて真剣になっている人が集まる環境に身を置くことで、自然と「周囲がやる気になっているから、自分もやる気にならなければ…」とやる気を持ち、集中して勉強に打ち込むことができます。
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現役生がいる状況に慣れて受験本番で緊張しないようにすべし
浪人生活では、現役生(高校3年生)との接点がまずありません。しかし、受験本番は浪人生も現役生もどちらも同じ試験会場に入って、同じ試験を受けることになります。
そんな時に、今まで現役生がいる環境で勉強して来なかったことが仇となり、過度な緊張から調子を崩し、解ける問題が解けなくなってしまう事態は避けたいものです。
浪人生であることにコンプレックスを感じている人の中には、現役生の姿を見るだけで不安や緊張、焦りや嫉妬などの不快感を感じる人もいるので、受験本番までにそれらの感情が出るのを克服しておくことが欠かせません。
冬季講習は、浪人生も現役生もどちらも同じ教室で同じ教材を使うのが一般的であり、より受験本番に近い状況の中で勉強することになります。
普段から浪人仲間とだけ付き合っている人からすれば、あえて現役生がいる環境で勉強しておくことで、受験本番でも現役生に対して自意識過剰になったり物怖じすることを防ぎ、普段通りの実力を発揮することにつながります。
講習で習った内容は必ず復習しておくべし
上でも触れましたが、冬季講習で出される教材はその年の受験の傾向やテーマを反映したものになっています。
だからこそ、冬季講習で習った内容は、しっかりと復習をしておき頭の中に知識として入れておくことが肝心です。
ただ問題を解きなおすばかりではなく、問題の採点基準(どうしたら点数が取れるのか)を確認したり、解説を読み込んで暗記しておくのも効果的です。
もちろん、テキストや教材に書かれていることばかりでなく、講師の先生が言っていた事件の骨や緊張防止の方法など、間接的にでも受験に役立つ知識を知恵を復習しておくのも良いでしょう。
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年末年始の騒々しさから逃れる目的でも冬期講習は効果的
年末年始は、学生及び社会人にとって冬休み期間であると同時に、クリスマスやお正月などのお楽しみイベントが目白押しです。
しかし、浪人生にとってはそれらのイベントは勉強の妨げになりやすく、楽しみたい気持ちを我慢できず流されてしまうことが多いものです。
もちろん適度な息抜きは欠かせませんか、息抜きが過ぎてやるべき勉強をほったらかしにしておくのは好ましくありません。気持ちの切り替えができないまま大学受験に挑んでは失敗する確率が高まるのは明白です。
そんな年末年始の浮かれた気分に飲み込まれないためにも、あえてクリスマスや元旦に冬季講習の予定を入れておき、今年1年限りは我慢して勉強に打ち込むようにするのも、冬季講習の目的の1つです。
どうしてもクリスマスやお正月で友達や家族、親戚が浮かれた気分の中で自分1人だけ勉強するのは、勇気が要るものですし心細いものです。
だからこそ、意識の高い現役生・浪人生・講師とスタッフが集まる冬季講習の場を利用して、勉強に打ち込むようにしてみるのも良いでしょう。
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風邪・インフルエンザを移されないように対策は入念に!
冬季講習を受ける場合は、
- 風邪やインフルエンザをうつされないようにマスクをつける。
- 予備校に設置されている消毒液で手を消毒する
などの対策をしておくことも(地味ですが)大事なことです。
冬季講習は、大勢の人が1つの教室に集まって授業をするために、風邪やインフルエンザが流行しやすくなります。
当然ながら自分が病気にかからないように対策を立てるのも大事ですが、同時に自分が風邪やインフルエンザを撒き散らす原因にならないように気も付けることも大事です。
特に、インフルエンザは一度かかると長期化するだけでなく強い感染力のせいで他の受験生を巻き込む可能性があります。
事前に予防接種を受けたり、規則正しい生活をして免疫力を高めておくのが好ましいでしょう