苦手科目を克服するためには苦手科目の中の「得意分野」を見つけるべし

勉強方法

定期テストや大学受験で避けて通れないのが「苦手科目の克服」です。

苦手科目のせいで成績に偏りが出来てしまうと、例えば推薦で大学にいこうとしている人からすれば評定平均を上げにくくなり、その分受けられる大学の幅が狭まってしまいます。

とくにセンター試験が必須の国公立大を受ける事を考えている人だと、配点の大きい数学・国語・英語のうち、どれかが苦手科目で足を引っ張りがちな傾向があるのなら、何としてでも苦手科目を克服してトータルでいい点数を取れるようになることが必要です。

また、定期テストでも苦手科目のせいで赤点をくらったり、追試・補修をくらって部活や受験勉強に支障が出るのは非常に面倒くさいので避けたいものです。

今回は、そんな苦手科目の克服法についての勉強の知恵をまとめました。

 

 

苦手科目と言っても全部解けないことは無いはず

一言で苦手科目と言っても、その科目に関して何もかもわからず、テストがいつも0点である…ということはまずは無いと思います。

大抵は、

  • 他の科目と比較すると成績がいつも低めである。
  • 他の科目と比較して勉強の進み具合が遅い傾向がある。
  • ごく初歩的な問題なら解けなくはないが、応用・発展問題になると途端に解けなく傾向が強い。

といった、それなりに解けてはいるものの、他の科目と比較するとどうしても足を引っ張っている科目が苦手科目として意識されています。

ここで押さえておきたいのは、「苦手科目ではあるものの、それなりに解答はできている」という点。

完全に分かっていなければ、そもそも苦手科目ではなく無理な科目と感じるはずです。

しかし、苦手と感じることは、少なくとも少しは問題を解こうと努力している、理解しようとしているために苦手と感じているのです。

その努力をせっかく無駄にしないためにも、苦手科目に感じる苦手意識を払拭したり、「苦手だけれどもここだけは得意!」と思える分野を持つことが、苦手科目の克服には重要なのです。

 

 

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苦手科目の中の「得意分野」を見つけて克服

苦手科目と言っても、全部が全部できないわけではないはず。

例えば国語が苦手という人が人も、

  • 漢字の知識だけは得意で漢検○級を持っている。
  • 普段から小説を読んでいて小説に関する知識だけは豊富。
  • 古文の中でもとくに、百人一首はマンガで知っているから得意。
  • ことわざや故事成語を知っていて、ある程度漢文を解くだけの知識はある。

というように、苦手なりにもそれなりに知識豊富で得意な分野、頑張れば解ける問題があるものです。(一つもなければそれは苦手ではなく無理な科目ですので)

このように、普段から苦手だと感じている科目も、まずは冷静になってどの問題が苦手ot得意なのかを分析していき、些細なことでもいいので自分が得意だといえる分野を見つけるようにしましょう。

 

ちなみに筆者の場合、日本史が苦手科目であり、とくに明治時代以降は(先生との相性も悪かった事から)苦手で足を引っ張りがちな科目でした。

しかし、ちょうどその頃にリリースされたゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」がきっかけとなって、ただ擬人化された日本の艦船に関する知識のみならず、第二次世界大戦の頃の日本や世界を取り巻く状況について興味を持つようになったことで、日本史全体に関する苦手意識を克服できたように思えます。

もちろん、艦これのことが、センター試験や学校の定期テストに出題されることはまずありませんし、第二世界大戦期だけの問題がテストに出て、異様に配点が高めに設定されている…なんて可能性は限りなく0に近いので、一見すれば効率的な勉強方法には見えるかもしれません。

しかし、苦手な科目でも「これなら自信をもって答えられる」という分野ができれば、その自信が苦手科目に関する勉強へのモチベーションアップにつながるのです。

(※心理学ではこの現象を「自信転移の法則」と読んでいます。)

 

 

 

最初は偏差値や点数に結びつかない得意分野でもOK

なお、得意分野を見つけるときは「なんとしてでも苦手科目を克服して成績を上げたい」という気持ちを脇に置いといて、まずは純粋に自分が好きだと感じること、面白いと感じることを見つけるようにするのがコツです。

もちろん、得意分野について勉強してもダイレクトに偏差値や点数に反映されるようなものではなく、せいぜい趣味の域を脱しないものもあるかもしれませんが、苦手科目の克服をする上では趣味の域に留まっていてもOKです。

  • 趣味の範囲でもいいから、その知識について深堀してみる。
  • 実際にテストに出ないような知識でもいいから、その分野だけは誰かに誇れるレベルになるまで突き詰めてみる。

という経験を重ねることで、苦手科目に対する苦手意識を薄めていき、今までだったら気がつかなかっとようなその科目の面白さ、新しい知識を知ることへの楽しさを感じるようになれば、苦手科目を克服することができます、

 

 

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苦手科目は時間をかけてゆっくり克服いていけばい

なお、苦手科目を克服するためには、どうしても時間が掛かることは考慮しておかなければいけません。

かくいう筆者も、日本史に対する苦手意識を払拭するために始めた艦これに半年近い時間やお金(課金・グッズ購入費など)を費やし、難なく勉強ができる人から見れば、かなり遠回りに見えるような勉強方法をしていたと思います。

しかし、それだけ時間をかけたことで、徐々に艦船に対する知識だけではなく、当時の社会人情勢について無理のないペースで学べて、結果として日本史の成績向上につながったのだと感じています。

苦手科目は、苦手と感じているだけあって短期間で効率的に攻略したいと考える人が多いものですし、苦手なだけあってなるべく苦痛を感じる時間を短くしたい思うの人情だと思います。

しかし、今まで苦手だと感じていたものが数日やそこらで好きな科目に変わるのはあまり現実的ではなく、現実的ではないためにそういうエピソードが生まれたら持て囃されて話題になるのです。

ですので、少なくとも、数ヶ月や半年、もしも時間に余裕があるのなら1年ぐらいの余裕のある勉強スケジュールを立て、途中で挫折して投げ出さないように気軽に取り掛かることも、苦手科目の克服には大事なことだと思います。

 

 

苦手科目の克服は就職後にも役立つ

もちろん、大学受験は苦手科目が不要な私学を受験するという選択肢もありますが「苦手だから勉強しない」という癖が身についてしまうと、今後の勉強で苦手な所が出てきた時にすぐに投げ出してしまう原因になります。

また、苦手なものを見ただけで「うわ…もう無理…」となってしまい、勉強に限らずあらゆる苦手な事に対してすぐにモチベーションが下がって、勉強だけでなく仕事やスポーツ、趣味などの分野でも、自分の技術や経験を磨けないままになります。

社会人になれば、苦手というだけで自分に任された仕事や職務を勝手に放棄しては自分の信用や給料、進退に関わります。

とくに社会人として生活して間もない場合なら「苦手だから全て拒否する」という態度が許されることは稀で、苦手なことであっても自分なりに好きなことや得意なことを見つけて地道に努力して成果を出すことが、自分のためにも自分に関わる人のためにも役に立つことを覚えておいてください。

 

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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