英語の例文暗記が効果的な理由と単語集の選び方のコツ

暗記

英単語を覚えるときに、ただ単語を書き取ったり音読するのではなく、その単語の使った例文も一緒に暗記する事を「例文暗記」と呼びます。

英語に限らず他の外国語や古文・漢文などの単語を暗記するのが必須の勉強では、この例文暗記を使った方が結果として短時間で記憶に残りやすくなることがあります。

実際に単語の意味やスペルが分かっていたとしても、その知識だけで試験や偏差値が上がるかと言えば現実的ではありませんし、誰かが日常的に使っている(orいた)言葉である以上、何かしらの文章として、覚えた単語が使われているものです。

今回は、例文暗記についてまとめました。

 

 

例文暗記はイメージがあるから記憶に残りやすい

記憶に関する研究をしていた心理学者ヒグビーによれば、

  1. 有意味化   : 意味があるものは覚えやすい
  2. 組織化    : ルールがあるものは覚えやすい
  3. 連想     : 新しい知識と既に覚えているいる知識は結びつけると覚えやすい
  4. 視覚化    : 視覚的なイメージは残りやすい
  5. 注意     : 意識して関心を寄せたことは覚えやすい
  6. 興味     : 興味のあること、好きなことは覚えやすい
  7. フィードバック: 覚えたときに褒められたり、抜けていた知識を覚えなおすこと

の7つの要素が小売る的に記憶するために重要という説を唱えています。

英単語だけの場合は、単語自身には意味はありますが、単語だけを見てもその単語がどういう場面で使われるのかイメージはににくいものです。

 

例えば、高校英語で習う「commit(コミット)」という英単語には「約束する」という意味がありますが、ただぼんやりと意味を覚えるではインパクトも乏しいので記憶に残りにくいものです。(つまり、視覚化が難しい)

ですが、「commit」という言葉を世に広めたライザップのキャッチフレーズ「結果にコミットする」というフレーズと一緒に覚えてけば、「commit=約束する」というイメージを明確に残せるようになります。

なお、ライザップ野CMで使われていた「結果にコミットする=(お客さんが望んでいる)結果をお約束します」というニュアンスであり、ダイエットや肉体改造を求めているお客さんに向けた適切。そして、記憶に残りやすいキャッチコピーと考えることもできます。

 

…ちょっと話が逸れましたが、英語例文には普通に単語を暗記する時だと難しい「視覚化」を促し、例文から想像できるイメージやエピソードを元に、単語の意味をより印象づけて覚える効果が期待できます。

例文で登場した小話やクスッと笑えるエピソード、時事ネタ、ハリウッドセレブなどの芸能人に関するネタ、英語圏ならではのユーモアやブラックジョークなどを元にして例文暗記をすることは、ただ単語の書き取りをするよりも効率的に暗記をすることができるのです。

 

 

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例文暗記は英語が苦手な人ほどオススメ

例文暗記はそれなりに英語が得意で、ある程度単語が知っている人でも楽しく学べますが、個人的には

  • 英語の長文がさっぱり読めないし理解できない。
  • 中学英語の頃の英単語の知識すら危うい。
  • 日常的に使う簡単な英会話すらわからない。

といった、英語に対する苦手意識が強い人ほどオススメです。

 

英語が苦手な人に多いのが、英語の勉強は自分とは違う生き物が使っている言語を勉強するように感じて、英語に親近感が抱けないというパターンです。

しかし、単語だけで暗記するのではなく例文ごと暗記すれば「このフレーズは日本語訳にしてもよく使われとるなぁ…」「この言い回し、日本語訳でこの前読んだマンガで言ってた」などの発見があり、英語への苦手意識を克服することにつながります。

 

 

単語集を選ぶときは、自分のレベルにあった例文が充実しているものを選ぶ

書店にて単語集を選ぶときは、単語の意味や発音などの基本的な情報が載っていることに加えて、自分のレベルにあったわかりやすい例文が充実しているものを選ぶのが基本です。

英単語集選びでよくある失敗が、大学の試験で出題されていた堅苦しい文章や複雑な例文ばかりが載っている単語集を最初に選んでしまい、自分の教養や読解力の無さから途中で読むのが辛くなり挫折してしまうというパターン。

もちろん、英語を学ぶ最終目標を大学合格に設定している場合は、あえて難易度の高い単語集を選ぶというのもわかりますが、その結果挫折して中途半端に終わってしまうのは困りものです。

先ほどヒグビーの理論の「興味」にあるように、記憶に残りやすくするためには自分の興味があるものや好きなものに関連した例文が載っている単語集を選んで一冊やりきることが効果的です。

 

 

漫画やイラストつきの単語集・テキストで学ぶ方法もある

もちろん、文章がぎっしり詰まった単語集という形式にこだわらず、漫画やイラスト入りの英語のテキストを使って、より視覚に訴えかけるようにして記憶に残りやすくするのも賢い暗記の方法と言えます。

ただ文章を目で追うのと違って、漫画やイラストの方がイメージやエピソードとして記憶に残りやすいので、英語に限らず他の語学や受験に必要な科目を学ぶのにも役立ちます。

なお、高校生や社会人になると、漫画やアニメっぽいイラストの多いテキストで勉強することに抵抗を感じたり「そんなテキストを使っていると恥ずかしい」と感じてなかなか手が伸びにくいものです。

しかし、効率の面を考えれば漫画やイラストで記憶するのは、ただ文章を読むのと比較して格段に向上するので、恥ずかしさを捨ててまずは試し読みをしてみることから始めてみるでもいいでしょう。

なお、個人的におすすめの英単語集はこちらです。

もちろん、イラストつきの単語集でも、繰り返し読んで暗記するのは基本中の基本です。

読めば一度で暗記できるというものではないので、なるべく繰り返して読むのが苦痛にならない単語集を選ぶようにしましょう。

 

 

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余談:面白英語例文は「weblio」で見つけよう

単語集に乗っている英語例文だと、おもしろいエピソードや日常的によく使われているフレーズで英単語を暗記することができますが、やはり受験用なのでどうしてもお堅い例文になってインパクトが足りないと感じることもあるでしょう。

そもそも、日本の地名や有名人、団体名が出てこない例文を読んでも、なんとなく親近感が湧きにくいので記憶に残らないという意見もごもっともだと思います。

そんな場合は、英語の例文検索を専門にしているホームページ「Weblio」を使って、自分の興味のある団体名を検索することで、ネタとしてもおもしろい例文を見つけることができます。

例えば、プロ野球の「阪神タイガース」でWeblio検索にかけてみると…

 

(画像はweblio検索「阪神タイガース」より,2018年4月末)

といった、阪神ファンならよく知っている出来事が、英語例文になって登場しています。

文章の右の方にあるスピーカーのアイコンを押せば、音声で再生することもできるのがWeblioの嬉しい所です。

もちろん、阪神タイガースの他にも、自分の好きな有名人、芸能人、時事ネタ、アニメや漫画の作品名、などの固有名詞で検索すれば、単語集には載っていない(というか載せられない)英語例文が見つけられるのがWeblioの魅力です。

 

このように、自分の興味のある趣味やスポーツなどに絡めた、ユーモアあふれる英語例文が見つかることもあるので、普段の単語集である程度知識がついてきたら、休憩がてらに検索しておもしろい英語例文を見つけてみるのもいい気分転換になるかもしれません。

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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