置き勉のメリットとデメリット

学校生活

学校に教科書やノートなどの授業に使う物を置いておく「置き勉」は、基本的にメリットの方が多いものの、デメリットも少なからずあります。

とくに、デメリットの部分は置き勉を行う生徒の性格や生活態度、校内の雰囲気(荒れている学校、自己管理のできない生徒が多い)により引き起こされることが多いので「置き勉はメリットが大きいからどの学校でもやるべきだ」とは無批判に言えないものだと感じます。

今回は置き勉のメリットやデメリットについてまとめました。

 

置き勉のメリット

通学時の荷物の量を減らせる

まず、通学時に持ち運ぶ

  • 教科書・資料集類
  • ノート・プリント類
  • 辞書類(電子辞書含む)
  • 絵の具セット、習字セットなどの特定の科目で必要な道具類

などの荷物の総量が減るため、身軽になれることが大きなメリットです。

とくに体が弱い子や女子児童(生徒)の場合は、持つ荷物の重さが減ることで、学校通学時に感じる疲労や精神的ストレスを軽減させることも期待できます。

また、持ち運ぶ荷物の数が削減されることで、通学時にうっかり忘れ物や落としものをしてしまうことも防げたり、荷物の重さのせいで体のバランスを崩して路上に転倒してしまうリスクを軽減も可能です。

加えて学校から塾にそのまま通う習慣がある生徒の場合も、普段の荷物の総量を減らすことができるので、夜遅くまで塾でヘトヘトになった後も、荷物が軽い分、家に帰る面倒臭さを減らすことも可能です。

 

忘れ物の防止

授業に必要な教科書や道具類を、あらかじめ置き勉として学校内に置いて置けるとなれば、忘れ物を予防することにもつながります。

とくに、図画工作(美術)・音楽・家庭科のように、頻繁に授業がないものの道具類がないと授業を受けるのが難しくなる科目においては、置き勉をするメリットが大きくなります。

絵の具セット、リコーダー、裁縫セットなどはかさ張りやすく、いくら軽量化ができたとしても、体積の大きさゆえ「余計な荷物が増えて面倒」という心理になって、持ち運ぶのが面倒な荷物です。

それらを置き勉としてロッカーに置いておけるメリットは十分にあります。

 

勉強道具の貸し借りによるトラブルの減少

置き勉が禁止されている場合だと、

置き勉禁止により忘れ物の増加 → 生徒間で勉強道具の貸し借りが多くなる → 貸し借りに関するトラブルが増える…ことが懸念されます。

  • 貸したものが返ってこない(要するに借りパク)。
  • 返ってきたと思えば汚されていたり、貸したものがやけに使われた状態で帰ってきた(絵の具を使いすぎる…など)。
  • 又貸しされて誰に貸してるのか把握できなくなった。

など、ものの貸し借りはあらゆるトラブルの引き金になります(もちろん、このことは学校生活に限ったことではありませんが…)

しかし、置き勉により忘れ物をしにくい状況を作り出せば、上に述べた貸し借りに関するトラブルも起きにくくなり、トラブルなく平和な学校生活ができるようになります。

 

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置き勉のデメリット

冒頭でも触れましたが、置き勉のデメリットの部分は

  • 置き勉を行う生徒個人に起因するもの。
  • 置き勉を行う学校環境に起因するもの。

の2つが大きく関わってきます。

もちろん、どちらか一方のみではなく、個人・学校環境の両方が関わることが、デメリットが際立ってしまうことも念頭に入れておくのがよいでしょう。

 

整理整頓ができない場合、教科書・ノートを痛めつけてしまう原因になる

置き勉を行う生徒が

  • 整理整頓が苦手ですぐに物を散らかしたり、無くす癖がある。
  • 教科書やノートなどを雑に扱う傾向がある。

などの特徴が見られる場合は、置き勉によって勉強道具を痛めつけてしまったり、片付けができないために置き勉しておいたものが見つからない、あるいは紛失してしまうことが懸念されます。

勉強に必要な道具類を雑に扱っていることが先生の目にとまって注意を受けたり、生活態度が悪いと判断されて成績に響く可能性もあります。

 

加えて、鍵のかかるロッカーで置き勉をしている場合、忘れ物の多さゆえにロッカーの鍵を紛失してしまい、置き勉している道具を引き出すことができずに授業に支障をきたすこともあります。

また、環境面では学校が荒れており、いたずらやいじめ目的としてロッカーを荒らしたり潰す生徒がいる場合は、置き勉により自分の持ち物の損傷・盗難・紛失などのリスクがあります。これに関しては、次の見出しでも詳しく触れていきます。

 

体操服・体育館シューズなどの汗臭いものの匂いが移る

ロッカーに教科書やノートなどの勉強道具だけでなく、体操服やジャージ、体育館シューズなどの身につけるものも一緒に入れている場合は、汗臭い匂いが勉強道具に染み付いてしまうことがあります。

とくに運動部に所属している生徒の場合、ロッカーに体操服や勉強道具をごちゃごちゃと混ぜて押し込むように入れているケースが多く、蒸し暑い時期に汗臭い匂い(場合によっては汗そのものが)勉強道具にも染み付くことが多いものです。

 

鍵のかかるロッカーがない場合、紛失・盗難に遭うリスクがある

中学・高校の場合は生徒一人ずつに鍵のかかるロッカーが与えられていますが、小学校の場合だと、そもそも鍵がかからず同級生から簡単に手を出すことができるボックスのようなロッカーしか置かれていないケースがあります。

一応どのロッカーを誰が使うかの割り当てはされているものの、ルールを無視すれば誰でも手を簡単にロッカーの中身を持ち出し出来る状態のため、手癖や素行の悪い生徒が校内におり、勝手にロッカーの中の私物を持ち出しされるリスクがあります。

また、ロッカー意外にも机の引き出しの中に置き勉をしている場合でも同様です。机の中に入れておけば、わざわざロッカーに物を取りに行く手間が省ける一方で、そもそも鍵が机の引き出しについていないため、校内の雰囲気によっては盗難・紛失を助長することが懸念されます。

 

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予習・復習に必要な勉強道具を持ち帰るのを忘れてしまうことがある

置き勉をすることが当たり前になってしまい、いざ自宅で宿題をしようと思った時に、学校に置き忘れてきたために宿題ができなくなる…という、うっかりミスを招くことがあります。

置き勉は学校に持っていくものを忘れてしまう事を防ぐ一方で、自宅学習や宿題をするために必要な物を学校に置き忘れるリスクと表裏一体です。

もちろん、宿題に必要なものがあれば適宜家に持ち帰ることを意識する、などの対策をしておけば防ぐことはできますので、うっかり屋さんな人は事前に対策をしておくように心がけましょう。

 

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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