浪人生活でスマホ依存にならないためのコツ

浪人生

浪人生活で失敗しないためには、しっかり勉強時間を確保することが大事です。しかし、スマホはその勉強時間を奪う厄介な存在です。

今やスマホは単なる電話やメールができる便利な機械ではなく、

  • ネットを使って志望校に関する情報を集めたり
  • 辞書代わりに英単語や古文単語を検索して調べたり
  • 場合によっては受験サプリのように勉強に特化したアプリをダウンロードして勉強する

…などの、使い方もできる、まさに受験勉強に必須のツールとも言えます。

 

もちろん、スマホを大学受験の勉強のためだけに使えれば問題は無いのですが、たいていは暇つぶしと称してSNSにログインして意味もなくタイムラインを遡ったり、ゲームで遊びすぎて時間を無駄にしてしまうということが少なくありません。

ましてや、スマホに依存してしまい勉強時間だけでなく睡眠時間までも削ってしまえば、健康に支障をきたし、受験成功が遠のくのも無理はありません。

今回は浪人生活でスマホに依存しないための知恵やコツについてまとめました。

 

浪人生がスマホに依存する背景にあるもの

孤独な生活に耐え切れない

浪人生活は基本的に孤独の連続です(断言)

同級生の多くが大学に進学している中、自分だけが全ての大学に落ちて予備校や塾、場合によっては自宅で勉強しなければいけないと言う環境に対して強い孤独を覚えるものです。

まるで友達が輝かしいキャンパスライフを謳歌している中、自分1人だけが友達を含む社会との接点を絶たれて、勉強漬けの毎日を送る…と言う、辛く、厳しく、孤独な生活は、現役時代にどれだけ強いメンタルを持っていた人であっても、精神的にこたえるものです。

 

そんな孤独に苦しむ日々の唯一の癒しがスマホなのです。

SNSにログインすれば、高校時代に交流があった友人や先輩後輩のたわいもない投稿を見て、現実の孤独さを紛らわすことができます。もちろん、自分で何かを投稿せずに、ただ眺めているだけでも、孤独紛らわすことが可能です。

ただ漠然とタイムラインに流れてくる友人・知人の日常生活を見るだけで、自分が感じている孤独の辛さを和らげることができてしまう…このことが、スマホに依存してしまう原因の1つなのです。

 

負い目からの現実逃避

浪人生活は、まるで自分が犯罪者になったかのような負い目を感じることがあります。

この負い目とは「大学受験に失敗して親や先生、友達、先輩・後輩の期待を裏切ってしまった…」と言う罪の意識(大抵は自分がそう思っているだけだが…)であると言い換えることができます。

その罪の意識ゆえに、「自分は多くの人の期待を裏切ったのだから人前に出て明るく振る舞ったり、楽しそうな生活をすべきではない」と感じて、他人と関わることを避け、現実世界から逃げようとしてしまいます。

 

そして、現実逃避の先にあるのはスマホの世界(=インターネットの世界)にのめり込むことです。

SNSやスマホのゲームの世界なら、自分の素性を明かさなくてもいいし、場合によっては嘘をついて大学生活を送っていると嘘を言ってチヤホヤしてもらえることもあるので、現実よりも楽しさや居心地の良さを感じます。

その居心地の良さ故に現実に戻るのが辛くなり、更にスマホの世界にのめり込んでしまうのです。

 

匿名のコミュニケーションで傷を舐め合いたい欲求

もちろん、ネットの世界に「実は自分は浪人生活を送っています」と、リアルの悩みを持ち込むこともあります。

現実生活では、自分が浪人生であることを打ち明けにくくても、ネットであれば匿名で普段なら言いにくい話ができる雰囲気があるので、浪人生活の愚痴、悩み、不安などを比較的楽に書き込めるのです。

そして、浪人生活の口に対してコメントを残す人も浪人生であったり、過去に浪人生活を経験した人であれば、アドバイスをもらったり、相談に乗ってもらうことも可能です。

 

…これだけ見れば、ネット上で浪人生であることを公表する事は、良いことがあるように感じるかもしれません。

しかし、現実逃避としてネットに逃げている側面があるために、建設的な相談や話し合いができる場所として使うのではなく、単なる馴れ合いや傷の舐め合いの使ってしまうことが少なくありません。

そして、厄介なことに傷の舐め合いはだめだとわかっている分、一度ハマってしまうと実に心地が良いもので止めにくいと言う特徴があります。

頭では「傷の舐め合いなんかせずにちゃんと勉強すべきだ!」と分かっているものの、体の方が傷の舐めあいを求めて、束の間の快楽に浸りたい…と言う欲に欲望に勝てず、スマホにのめり込んでしまうのです。

 

 

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浪人生活でスマホに依存しないためにできること

ルールを決めてスマホを使うようにする

スマホにのめり込んでしまう大きな原因として挙げられるのが、スマホを使うときのルールを決めていないということです。

例えば

  • 勉強の合間の休憩時間にスマホを使う事はNG
  • 1日の勉強のノルマを達成したらスマホ使っても良い
  • SNS使えるのは1回3分まで。
  • トイレやお風呂にスマホを持ち込むのはNG

と言うような、厳格なルールすら決めないままでは、勉強漬けではなくスマホ漬けの日々を送るのも無理はありません。

そして厄介なことに、スマホはちょっとした隙間時間ですが奪ってしまう側面があり、せっかくの隙間時間を使った暗記の勉強のチャンスすらも奪ってしまう恐れがあります。

だからこそ、スマホを使うときは厳格にルールを決めておき、そのルールに従って生活するように心がけましょう。

 

音楽を聞きながら勉強するときは、音楽プレーヤーを使う

英語のリスニングや音楽を聴きながら勉強するのために、スマホの音楽再生アプリを使うということもあるでしょう。

アプリによっては、再生速度を変えることもできて「普通の再生速度では聞きづらい英語の問題をゆっくり聞いてみよう」と言う便利な使い方もできます。

しかし、スマホの操作性の優秀さゆえに、音楽再生アプリを閉じて、SNSやゲームにログインするのも簡単であり、意思が弱い人だとすぐに勉強から逃げてしまう可能性も否定できません。

こうしたうっかりを防ぐには、上でも書いた通りにルールを決めておくことも大事ですが、音楽再生に特化した音楽プレーヤー(ウォークマンなど)を利用することも検討してみましょう。

 

スマホに入っているアプリを削除する

SNSやゲームなどのアカウント削除するのは心苦しいかもしれませんが、事前に引き継ぎ用のIDを控えておいたり、ログインIDとパスワードをメモっておいた後に、アプリをスマホから完全に削除するのも方法の1つです。

SNSやゲームに惑わされることがあるのなら、いっそのこと完全に削除して未練を断ち切るのも潔い選択といえます。

追い込まれないと勉強のやる気が起きないと言う人は、潔くアプリを削除して勉強に集中できる環境自分で作ることも大事です。

 

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リアルで相談できる人間関係を作る

浪人生活の孤独を解消するには、ネットの世界ではなくリアルの世界で相談できる人間関係を作ることが大事です。

もちろん、自分が浪人生であることを打ち明けるのはリアルの世界では簡単なこととは言えませんが、それは自分以外にも浪人生活に生活を送っている人も同じ悩みを抱えていることがおおおいものです。(だから、ネット上で気軽に話せる雰囲気を求めるのでしょうけど。)

お互いがお互いに「悩みを言い出したいけど言い出せない…」という心の読み合いをして、孤独が解消されない…という状況があるからこそ、あえて自分から浪人生活の悩みや話題を振ってみて積極的に話しかけてみるのも方法の一つです。

こうして積極的に話しかけて見る姿勢は、その後の大学生活や社会人生活でも役に立つコミニケーションスキルであり、身につけておいて損はありません。

 

場合によっては親や先生にスマホを預かってもらうことも視野に

いくらアプリを削除したり、話し相手を見つけられたとしても、どうしても約束を守れずスマホにのめり込んでしまうのであれば、他人の手を借りるのも有効な手段です。

親や先生に頼み込んで、スマホ預かってもらい、受験が落ち着くまでスマホ無しの生活を送ることも、視野に入れて起きましょう。

また、「受験のためにスマホを預かってほしい」とお願いされれば、周囲の人も「それだけ本気で受験のことを考えているんだ」と見てくれて、自然と応援してくれるようになるかもしれません。

こういった応援が浪人生活の孤独を和らげることにつながるので、ぜひとも試してみてください。

 

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参考書籍

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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