浪人生でよくあるのが、
- 「朝起きれなくて予備校に寝坊した」
- 「夜型生活が身に付いて、午前中に起きれなくなった」
と言う、生活習慣の乱れからくる朝起きれない問題です。
当然ながら朝寝坊する癖が治らないと、受験当日に遅れてしまい試験を受けられなくなり、また浪人生活を繰り返してしまうリスクがあります。
もちろん、無事に受験当日の朝に起きれたとしても、体も頭も目覚めていないコンディションで試験に挑んだため、問題に集中できなくなったり、頭が働かず最後まで問題を解けなくなるリスクもあります。
いくら夜型生活で学力を上げてきても、朝に弱くて自分の実力を100%発揮できないのであれば、今までの努力が水の泡になりかねません。
そうならないためにも、浪人生活では朝起きれない問題をしっかり解決して、規則正しい生活を送ることが重要になるのです。
どうして浪人生が朝起きれなくなるのか
予備校の予習・宿題が多すぎて夜更かしする癖がつく
予備校に通っている浪人生の場合、予習・復習・宿題が大量に提出され、それらをこなすために睡眠時間を削ってまで勉強をしなければいけないことがあります。
特に、難関校や医学部を目指している人だと、普段から膨大な勉強量をこなす必要があることも多く、結果として睡眠時間を削る毎日を送るケースもあります。
かつては、「四当五落」と言う、4時間睡眠で勉強した人は大学に合格するが、5時間以上眠った人は不合格になる…と言う受験格言が当たり前のように使われていた時代もありました。
特に浪人生活がダメだと就職しなければいけない…などの後がない人ほど、睡眠時間を削るように周囲の人が激励(という名のプレッシャー)をかけてたという話もあったものです。
ですが、勉強のために夜更かしをする習慣が身に付くと、当然ながら朝起きるのが辛くなったり、二度寝や朝寝坊を招く原因になるのは言うまでもありません。
受験本番まで時間があるので慢心してしまう
- 現役時代にそれなりに勉強していて貯金がある
- 比較的優しい難易度の大学を志望してい
- 宅浪生や一人暮らしで浪人生活をしており、比較的気楽である。
などの、時間や精神的や余裕があるために、油断してしまうというケースです。
難関校志望している人ほど切羽詰まっているわけではなく「多少夜更かししても大丈夫だろう」「適度な息抜きも浪人生活には大事」と自分を甘やかし続けた結果、夜型生活が染み付くのです。
生活リズムの乱れは長引くにつれて勉強習慣の乱れによる勉強量の不足や、集中力・記憶力・体力の低下を招き、受験本番で全力を出し切れない原因になります。
加えて、このタイプはとことん自分を甘やかしてしまうために、仮に大学に無事に合格できたとしても、その後の大学生活も自堕落で破綻しやすく、留年・引きこもり・退学を招くタイプともいえます。
ストレス解消でスマホにのめり込み、睡眠リズムが乱れる
浪人生活は、同級生から出遅れてしまったと言う後悔や焦り、社会人でも学生でもないと言う身分の不安定さゆえに、日頃から強いストレスを感じることが多いものです。
日ごろから抱いたストレスを手っ取り早く解消するためにスマホのゲーム、SNS、ネットサーフィンにのめり込んだ結果、夜更かしから睡眠リズムを崩すハメになるのです。最近は浪人生活を語るyoutuberも出てきており、浪人生活の癒しとして視聴されている様子も見られます。
とくに、SNSやyoutubeのコメント欄では、同じく浪人生が集まって、リアルでは言いにくい悩みや愚痴を話し合ったり、受験に関する情報の交換などでストレスを解消したり、癒しを感じることもできます。
しかし、基本的に現実逃避や不安から逃げるためにスマホにのめり込んでこともあってか、Sスマホに依存してしまって勉強が疎かになったり、睡眠時間を削って何度もスマホの画面を確認してしまうことで睡眠リズムを招くのです。
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(多浪で成人済みの場合)寝酒をしている
(多浪人生で成人済の人に限りますが)寝る前にアルコールを摂取する寝酒は、寝付きを悪くしたり、途中で何度も目が覚めてしまう(中途覚醒)を招き、睡眠の質を下げる原因になります。
睡眠の質が下がるので、朝起きるのが辛くなったり、起きても体が重くそのまま二度寝をしてしまうことにつながります。
漠然とした不安のせいで寝れなくなる
浪人生の中には受験失敗の事実を引きずり、いつも漠然とした不安に駆られた結果、夜になっても寝られなくなって睡眠リズムが狂うことがあります。
浪人生活は基本的に孤独で、単調で、面白みもなければ、日々の癒しも少ないためメンタルを病みがちです。
メンタルを病んだ症状の一つとして「夜になってもなかなか寝付けない」「朝起きても沈んだ気持ちのままである」といった症状が出てくるのです。
朝起きれない問題を解決するためのコツ
2週間~1ヶ月かけて徐々に朝方生活に慣らしていく
夜型生活が染み付いている人は短期間で朝型生活に戻そうとすると、体の負担が大きくなって挫折を招く招きがちです。
朝型生活に戻してくためには、ある程度時間をかけてゆっくりと起きる時間と寝る時間をずらしていくことが重要です。
目安としては2週間から1ヵ月ほどかけて、徐々に朝型生活に体をならしていくことが大事です。
大学受験が1月から2月に集中していることを踏まえると、少なくとも11月から12月には朝型生活のために、寝る時間と起きる時間の改善を始めていくのが理想です。
朝日が入る場所で寝るように心がける
朝起きれない人によくあるのが、部屋が暗くて朝日が入らずそのまま二度寝をしてしまうと言うことです。
普段からカーテンを閉めており日光が入らないようにしているのなら、カーテンを開けた状態で寝るようにしてみる。
ベッドの位置を窓のすぐそばに変えて、朝になれば自然と日光を浴び、目が冴えてくるようにしてみるのも効果的です。
また、部屋が北向きでどうしても日光が入らないと言う場合は、家の中で南向きの場所にある部屋を寝室として使ってみるのも方法の1つです。
二度寝防止のためにアラームのスヌーズ機能をONにする
朝起きれても、そのまま二度寝してしまう人には、アラームのスヌーズ機能をONにして、二度寝を防いでみるのも効果的です。
もちろん、スマホのアラームと目覚まし時計のアラームとの2種類を用意しておき、複数回に分けてアラームを鳴らして二度寝を防止するのでもOKです。
スヌーズの感覚は、5分から10分程度が目安。とにかく何度もしつこくアラームをかけることで、嫌でも二度寝を予防する環境を作り出しましょう。
夜の勉強は早めに切り上げて早く寝るようにする
朝にちゃんと起きれるようになるためには、夜更かしをせずにしっかり早寝をすることが重要なのは言うまでもありません。
どうしても1日の勉強のノルマが終わっていないと、まるで野球の延長戦のように勉強時間を延長して、夜更かししてまで勉強を片付けようとする心理が働くこともあるでしょう。
確かに、きっちりした性格の人だとやるべきノルマをこなしてからの方がぐっすり寝れるのですが、そこはあえて中途半端の状態で勉強を切り上げて就寝することが朝方生活に近づきます。
朝起きたときに「昨日できなかった分のノルマを、起きてすぐに進めなければいけない!」と程良いプレッシャーをかけるようにすれば、自然と朝型生活&朝勉強の習慣を身に付けることができます。
もしも治らない場合は心療内科や睡眠外来も視野に
もしも、ここで触れた手方法でもどうしても朝起きれない問題が解決せず、睡眠リズムの乱れで悩んでいるのなら、心療内科や睡眠外来を訪ねてみて、相談・治療を受けることを視野に入れるのも大事です。
睡眠の悩みは受験勉強だけでなく、普段の生活や健康に関わる問題でもあり、本当に辛い場合は専門医の手助けを受けて、投薬治療などの方法で乗り越えるのも大事です。
困った時は、メンタルのお医者さんに相談して頼ってみることも忘れないでください