浪人生活は基本的に孤独であり、加えて勉強ばかりの単調な毎日でストレスを抱えやすく、メンタルを病んでしまうことも少なくありません。
当然ながらメンタルを病んでしまうと、集中力・記憶力の低下を招いて勉強の質を落としてしまう原因になります。
浪人生活は勉強も大事ですが、それと同じ位に自分のメンタル面を管理することが志望校に合格するためにも大事です。
今回は浪人生活でメンタルを病まないためのコツについてまとめました。
受験勉強以外の楽しみを持っておく
浪人生活はどうしても受験勉強一色になりがちです。
もちろん、受験に集中しているからある意味仕方のないことではありますが、勉強だけに依存するのは精神的にあまり良いこととは言えません。
勉強ばかりに依存すると「勉強ができない=自分は人間としてダメ、価値がない」と言う極端な考え方につながり、勉強でつまずいたときに自分で自分を追い込むことになります。
また、強迫観念から、体調を崩してまで勉強にのめり込んでしまって調子を崩すと「勉強が出来ない自分はダメだ」という苦しみに悩むこと
になります。
更に、晴れて志望校に合格した後に、勉強と言う今まで多くの時間を費やしてきたものを失ってしまい、大学生活の目標を見失い燃え尽き症候群に陥ることにもつながります。
仕事に熱中していたサラリーマンが、定年退職後に人生の目標失って無気力な生活を送るのと同様に、浪人生活も志望校合格によって人生の目標を見失ってしまう事が起きてしまうのです。
だからこそ、浪人生活の時は受験勉強以外の楽しみをいくつか持っておき、適度に気分転換をスケジュールに組み込むことが大事です。
勉強したことがすぐに成績に反映されると思わない
浪人生活でよくある悩みが「勉強の努力が、なかなか成績に反映されない」とものです。
- しっかり勉強しているのに偏差値が伸び悩む。
- なかなか模擬試験でA判定を取れない
などの、努力と結果が結びつかない状況に対して、強い不安を感じている状態です。
また、成績が停滞するのではなく逆に悪化してしまえば「今までの自分の努力は無駄だった」と失望するだけでなく、目標としている志望校合格と言う夢が遠のいたと言う事実に対して、強い絶望を覚えてしまうこともあります。
もちろん、成績の伸び悩みが勉強量の不足や勉強方法に問題があるなどの明確な理由があって起きているのならそれらを見直すこと大事です。
しかし、勉強量や方法に問題がないにもかかわらず、伸び悩んでいるのであれば「勉強したことがすぐに成績に反映されるわけではなく、時間差で反映されるものである」と考えるようにして、伸び悩みを前向きに受け取るようにしましょう。
言い換えるのなら、伸び悩んでいる時は、努力したことがまだ芽が出てはいないものの、着実に成果につながる根っこの部分を見えないところで伸ばしている段階であり、決して努力が無駄になっているわけではありません。
芽が出て成果がしっかり見えるようになるにはある程度時間がかかる事は仕方がないこと、と割り切るようにして、地道に勉強続けていくようにしましょう。
模試の結果に一喜一憂しない
浪人生にとって模擬試験の結果は、自分の実力を確認できるチャンスです。
今までの努力が実を結んで成績が良くなっていれば嬉しいですし、逆に伸び悩んだり悪化していれば不安になって嫌な気持ちになるものです。
しかし、模擬試験はあくまでも模擬試験でしかなく、受験本番とは違います。
試験の結果に対して一喜一憂して感情的になるのではなく、しっかりと模擬試験の解説や自分の解答を見直して、受験本番に役立つ知識やスキルを習得していくようにしましょう。
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勉強の記録をつけて振り返る
浪人生活の後半から終盤にかけて、いよいよ本格的に受験を意識するようになり「本当に自分は合格できるのだろうか」という漠然と不安に駆られることがよくあります。
受験と言うのは誰かが受かれば誰かが落ちると言う情け容赦ない世界であり、そのことに対して誰もが不安や恐怖といった感情を抱くのは無理もありません。
その不安をできるだけ抑えるためには、自分に対する自信や安心感を身に付けておくことが大事です。
そして、自信や安心感は勉強の記録をつけておくことで簡単に身につけられます。
自分が参考書を何周やったか、どれだけ多くの単語を覚えてきたか、などの数字で分かる記録をつけておくことはもちろんのこと、今まで使ってきたノートやプリントなどの目に見える勉強の証を確認することで「自分はこれだけ努力してきたのだから受験でも大丈夫だ」と言う確固たる自信をつけることができるのです。
もちろん、この自信の付け方は成績が伸び悩んでいる時でも有効です。
自分が努力しているのにそのせいかなかなか芽が出ないときは不安な気持ちに襲われやすいものですが、その時に「自分はこれだけ頑張ってきたんだから大丈夫」だと振り返ることができる確かな記録があると、不安に打ち勝つ強いメンタルを養うことにつながります。
SNSやゲームはほどほどにしておく
辛い時はすまほでSNSやゲームをして憂鬱な気分を紛らわすことも、浪人生活を乗り換えるための有効手段だといえます。
SNSで浪人生同士でつながってお互いに励ましあったり、勉強用のアカウントを作って刺激を与え合えれば、勉強のモチベーションを上げることにつながります。
しかし、スマホの多くは手軽でできるがゆえにすきま時間すらも奪ってしまったり、現実逃避として使わってしまうリスクもあります。
もちろん、適度に気分転換としてスマホを使う限りにおいては問題ありませんが、あくまでもほどほどに留めておくようにしましょう。
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日中に外出して日光を浴びる習慣を持つ
浪人生活は、予備校に通っている場合は予備校と家の往復。宅浪生の場合は、ほぼ家に引きこもりがちになり、憂鬱な気分が晴れないまま次の日に残ってしまうことが多々あります。
受験に対する漠然とした不安や恐怖を少しでも和らげるためには、とにかく外出する習慣をつけて、勉強以外の時間を持つことが大事です。
特に、日光を浴びる事はメンタルの安定に効果があるセロトニンと言うホルモン分泌を促すので効果的です。
とりあえずでもいいから明るい時間帯に気分転換も兼ねて外に出て、太陽の光を浴びる習慣をつけることが、嫌な気持ちを長引かせないためにも大事です。
睡眠時間を削るのはNG。しっかり睡眠を取るようにする
「受験で失敗したくない」という不安や強迫観念に襲われて、睡眠時間を削ってまで勉強にのめり込んでしまうとことがあります。
しかし、睡眠リズムの乱れは集中力や体力の低下を招き、長い目で見てれば成績の停滞や悪化を招く原因となります。
もちろん受験に対する強い不安があるからこそ、睡眠時間を削ってまで努力することで自信をつけたり、不安から逃れたいと言う気持ちは理解できますが、その結果として体調悪化させてしまっては受験どころではありません。
しっかりと睡眠をとり、健康管理にも気をつけることが、浪人生活を乗り越えるための強くたくましいメンタルを鍛えることにつながるのだと理解しておきましょう。
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