大学受験や資格試験のために毎日夜遅くまで勉強したのはいいものの、夜ふかししすぎたせいで次の日に強い眠気に襲われたり、翌日の勉強効率が下がってしまった経験をした人は多いと思います。
以前の記事でも書いたように、基本的に夜遅くまで勉強するやり方はあまりオススメしませんが、日中は部活や学校行事、仕事などの影響で勉強する時間が夜にずれ込んでしまうのが悩みという人は、勉強効率を上げるために昼寝を有効活用する方法があります。
もちろん、夜ふかしせずに朝方の生活を送っている人でも、昼寝の効果は抜群。今回は勉強の効率を上げるための上手な昼寝の仕方についてまとめました。
昼寝が勉強にもたらす効果
集中力・記憶力の向上
勉強をする上で欠かせないのが、集中力と記憶力です。
ずっと眠気に耐えて勉強をし続けるのは、頑張っている実感はあるものの、勉強の効率の観点から見れば、あまり効率のいい勉強方法とは言えません。
無意識のうちに睡魔に襲われ、ついウトウトしつつ単語を暗記する…という勉強をしていては、数時間したら「さっきまで何の勉強をしてたっけ?」と、ロクに集中できていないせいで暗記した内容が頭に入っなければ勉強の効率は低いと言えます。
また、適度な睡眠は勉強した内容を記憶として定着させるためには必要なプロセスです。それは昼寝でも同じで、適宜睡眠を挟む勉強法は効率的に暗記する勉強法なのです。
ケアレスミスの予防
勉強の効率を上げるためには、短時間で多くの問題をこなすことも大事ですが、同時にケアレスミスをなるべく防ぐことも大事です。
いくらスピードを上げて問題を解けたとしても、
- 読み飛ばしが発生して解くペースが乱れる。
- 数学で途中式が間違っている。
- 漢字の書き間違いがある。
- 英単語のスペルミス、覚え間違いがある。
などのミスを連発してばかりでは困りものです。
効率よく勉強こなすためには、スピードもそうですが焦らず正確に問題を解く事を意識するのが大事です。(これはテスト・受験本番も同じ)
適度に昼寝をすることで体の緊張や疲労が取り除かれ、昼寝を無しの時と比較するとより落ち着いて勉強に挑めます。
その結果ミスを未然に防だり、もしもミスがあってもすぐに気づいて直しつつ、しっかり問題を解けるようになります。
休憩がわりになる
勉強はただ長時間ぶっ続けでやれば、その分そのまま実力になる…というわけではありません。人間の集中力は適宜休憩を挟まないと、途中で下がってしまうものなのです。
それを踏まえると、昼寝はそれまでの勉強で酷使した頭や体を休めて、次の勉強に備えるための休憩としてピッタリです。
意図的に机の上の勉強道具を片付けて、昼寝用の枕を用意して昼寝モードに入ることで、体だけでなくメンタル面でも気持ちの切り替えになるので「集中力が切れ出しているなぁ」と感じたら、昼寝を挟んで午後の授業や勉強に備えておくのがいいでしょう。
ちなみに筆者の昼寝用の枕は、ドーナツ状のこの枕をしようしています
このタイプなら、多少頭を動かしても顔が痛くならず、また包まれている感覚が強いので安定感もあります。
スポンサーリンク
勉強の効率を上げるため上手な昼寝の取り方
時間は15~20分が目安にしておく
昼寝の時間の目安は15~20分程度が理想とされています。
15~20分程度の昼寝は、浅い眠りである「ノンレム睡眠」の状態に持っていき目覚めをスッキリさせるだけでなく、脳が深すぎる眠りに落ちる前に目覚め、その後の勉強へとスムーズに以降しやすいというメリットがあります。
また20分程度なら学校や会社の休み時間でも昼食後にも取りやすい時間なので、意識するようにしましょう
寝るときは横にならない
昼寝は夜の睡眠のようにベッドで横にならず、
- 机の上に伏せて寝る
- 椅子に座りながら寝る
- あぐらを組んだ状態で寝る
ようにして、深すぎる眠りにならないように注意しましょう。
横になると、筋肉も休まりすぎて緩んでしまうので、起床後にどうしても体の動きが鈍くなってしまうものです。
また、一度横になってしまうと、短時間で体を起こして勉強に打ち込むのが面倒くさくなるので、あくまでも次の勉強にすぐ移行できるように昼寝の仕方をすることが大事です。
ベルトを外してリラックスした状態を心がける
横になってはいけないと言いましたが、適度にリラックスするために、
- ズボンのベルトを緩めておく。
- 上着やシャツのボタンを開けておく。
- (女性の場合)髪を結んでるのなら解いておく。
などの、リラックスできる格好にしておくことで、質の高い昼寝ができます。
また、昼食後に机に伏せて寝る場合、ズボンのベルトがきつすぎると呼吸が苦しくなって昼寝しづらくなるので、ベルトを緩めてしっかり呼吸しやすい格好で昼寝をにしましょう。
昼寝後は体を軽く動かしておく
昼寝から目覚めた後、人によってはそのまま眠りが抜けきらずウトウトしたまま午後の勉強に臨んでしまうこともあります。
昼寝からしっかり覚醒するためには、昼寝後に椅子から立ち上がって外に出たり、軽いストレッチや背伸びなどをして体を動かしておくのが効果的です。
また椅子から立ち上がるついでに、外に出て日光を浴びたり顔を洗っておくのも眠気覚ましに効果的です。
昼食時にカフェインが含まれている飲み物を飲む
眠気を吹き飛ばす作用があることで有名なカフェインですが、昼寝前にカフェインが含まれている飲み物(コーヒー、緑茶、ココアなど)飲んでおけば、昼寝後の眠気覚ましに効果があります。
カフェインは摂取してから脳に届くまでに30分ほど時間が必要で、昼食時にコーヒーや緑茶を飲んでそのまま昼寝をしておけば、ちょうどカフェインが脳に届くタイミングで起床することができます。
また、カフェインには利尿作用もあるので、起床後にトイレに行って眠気覚ましがしやすいというメリットもあります。
スポンサーリンク
夕食後の眠気対策にも昼寝は効果的
夕食後に勉強しようと考えている場合、食後はお腹いっぱいで眠気に襲われて勉強できなくなった…という経験をした人は多いと思います。
(厳密に言えば「昼」寝ではありませんが)夕食後という事もあって、寝たらそのまま朝まで寝てしまいそうだから、無理やり起きて勉強する他ないと考えられがちですが、夕食も昼食同様に短時間睡眠をとれば、その後の勉強効率を上げることができます。
とくに、
- 夕食後に塾や予備校の授業がある。
- テスト期間中なので、とにかく勉強時間を確保したい。
- やっと日中の仕事から解放されて、自分のための勉強をしたい。
という人であれば、夕食後にくる勉強へのモチベーション低下を阻止することは重要です。
そんなときは、昼食後同様に夕食後も短時間睡眠をとって休息を取り、その後の勉強の効率アップに繋げるようにしましょう。
なお、もしも夕食後に塾や予備校の予定がないのなら、短時間睡眠ではなく普通にぐっすり寝て早朝に起きてから勉強をするという超朝方生活にする方法もあります。
まだみんなが寝静まっている時間に起きて、なんだか特別な雰囲気がある中勉強をするのは、自分の意識やモチベーションを高くする意味でも、試してみると面白いと思います。