勉強がすぐ飽きてしまう人が覚えておいてほしいこと

勉強に関するネタ

勉強をしてもすぐに飽きてしまう。なかなか長続きせず、勉強一つやり遂げられない自分が自分で嫌になる。

…そんな経験をしている人は少なくありませんが、周囲が勉強に打ち込んでいる人ばかりだと、弱音を吐けずにもどかしい気持ちを募らせてしまうことはあるでしょう。

今回はそんな勉強をしてもすぐに飽きてしまう、そしてそんな自分に自己嫌悪を覚える人に向けて、勉強の知恵をお話いたします。

 

 

勉強は基本的に地味で面倒だから飽きるのは仕方がない

まずはじめに、勉強は基本的に地味な作業の繰り返しになり、どうしても飽きやすいものだということを自覚しましょう。

例えば英単語の暗記なら、ただ単語を書き取ったり、音読をしたり、赤い下敷きを使ってちゃんと記憶が定着しているかどうかを確認するという、地味で単調な作業の繰り返しです。

もちろん、そんな地味な単純作業の繰り返しに対して「ゲーム感覚で楽しめるから苦にならない」という見方ができて、熱中するように勉強に打ち込める人もいますが、大抵の人は同じ作業の繰り返しを続けると次第に飽きを感じてしまうものです。

 

かくいう筆者も暗記は苦手でしたし、正直暗記のために書き取りや音読をするのは精神的にも苦痛を伴う作業のように感じていました。

もちろん、受験や自分の将来のためを考えれば、暗記で英単語の知識を増やしておくことは必須ですが、できればなるべく苦痛を感じず、効率的にこなそうという考え方で暗記の勉強をしていたものです。

 

 

効率を求めても、勉強は地味な作業の繰り返しなのは変わらない

すきま時間を活用したり、もうしっかり覚えている単語はスキップするなどして、効率面を意識した暗記をやるようにしましたが、それでも「(暗記含む)勉強=作業感※1という感じは抜けきらず、苦痛をゼロにすることは正直できませんでした。

そのため、いくら短時間で効率的にできる勉強方法を試しても、基本的に

  • 問題を解く
  • 解説を読む
  • 参考書や教科書で調べる
  • 抜けている知識をまとめて確認する
  • 暗記などで基礎知識を地道に身に付ける

といった、作業感を払拭せずうまく付き合っていくことが、学生時代の勉強にも社会人になってからの勉強にも当てはまるものです。

勉強そのものを無理に楽しもうと、勉強をポジティブに捉えようと試みたこともありますが、次第に「やっぱ作業感が抜けまへんなぁ…」と感じたこともあります。

そして、勉強は地味な作業になるのは仕方がないものだと割り切って考え、地味なものなりに無理に好きになろうとせずに、割り切って付き合っていくことにシフトしました。

 

 

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だから「いかに無理のないレベルで続けられるか」に焦点を置く

勉強は基本的に地味で飽きてしまう要素が多いので、飽きてしまった自分を責めることよりも、すぐに飽きてしまうような無茶な勉強方法(例えば、1日で10時間以上勉強し続ける等)をやめるようにしました。

そして、同時に

  • 適度に休息や休養日を挟んで勉強一辺倒にならないようにする。
  • 勉強の苦痛を抱え込まないために、先生や友人に勉強の悩みを相談する。
  • 勉強のことで頭がいっぱいになっていると感じたら、一旦勉強の手を止める。

などの、「飽きる→挫折」に繋がりそうな展開になるのを防ぐために、何らかの予定を立てて勉強をしない時間や、勉強から距離を取る場面を作って乗り越えるようにしました。

 

愚直に勉強時間だけを追い求める勉強をしている人から見れば、なんとも甘ったるくゆるい勉強方法のように思われることもあるでしょう。

しかし、1日あたりの勉強時間は短くなっても、1週間、1ヶ月、1年…と、とにかく長く続けられるペースで勉強していくことを目標にした勉強方法なら、続けられた日数が自信になり。また無理のないペースで自然と続けられるのが習慣になるので、あまり派手ではありませんが着実に勉強で学んだ知識を自分のものにしていく勉強方法としては、間違っていないと思います。

 

そもそも、1日の勉強時間を決めてやる勉強方法は、その時のコンディションやモチベーションによって「なんか今日は勉強する気が起きまへんなぁ…」という時に、破綻しやすい勉強方法です。

また、最初のうちは勢いで飛ばして1日10時間できたとしても、その過去にとらわれて

  • 今日は6時間しかできなかった…(そして、そんな自分に自己嫌悪する)
  • 昔なら10時間できたのに、今の自分にはそんな気力はない…

と、最初にハードルを上げてしまった事が原因になって、続けにくい勉強方法と考えることもできます。

大学の合格体験記でも武勇伝のように勉強時間自慢が取り上げられていますが、その勉強方法は基本的に長く続けられると呼べるものではありません。

飽きずに、長く続けるためには、最初から飛ばしすぎず、適宜休息や気分転換を挟みつつ、「半年先や数年先もその勉強方法が続けられるやろか?」という視点を持って、無理のない勉強方法を考えるようにしていきましょう。

 

 

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「3日でわかる」などの甘い言葉に惑わされず、少しずつ勉強する習慣を身につけるのを肝に銘じる

本屋に行ったりネットの情報を検索すれば、

  • 3日でマスターする○○の教科書。
  • 簡単にできる○○勉強。
  • 東大生も実践した、○○式ノートのとり方。

などの、いかにも簡単に、そして手軽に勉強ができますよ、と言わんばかりの勉強に関する情報が溢れています。

筆者もこれらの勉強方法にハマったことがありますが、簡単にできすぎるあまりにどうしても飽きるのも早かったり、何より「本当は勉強は楽なものに違いない」という淡い妄想を抱いてしまったことがあります。

しかし、妄想は所詮妄想にすぎず、数日ぐらいは楽しいものだと思えても次第に作業感が出てきて飽きてしまう、そしてまた同じような本に手を出して…という、出版社から見れば優良な顧客、しかし傍から見れば意識高い系の痛い人になっていたのだと感じています。

 

そもそも、「簡単に○○できる」で取り上げられている○○(スキル、資格など)が、せいぜい数日や1週間で評価されるようなスキルだったら、今頃世の中は○○できる人で溢れているはずです。

しかし、現実はというとあらゆるスキルも資格も、簡単に取得できるものではありませんし、評価されているスキルというのは、えてして取得するのに時間も労力もかかるものです。

簡単に達成できないからこそ、そのスキルは社会において高く評価されているのが普通なので、「すぐに○○できる」「簡単に○○が学べる」という甘いセールストークやキャッチコピーに惑わされて一喜一憂せず、自分のすべき勉強を自分のペースで地道に続けていくことが大切だと感じます。

 

 


※1 作業感というのは、学校での雑草抜き、部活で使うグラウンドの小石拾いのように、やるべき理由や必要性はわかっているものの、どうしても面白味に欠け、自分から進んでやろうという気にはなりにくい、地味な仕事のようなものだと考えて頂ければいいでしょう。

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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