模試の復習を効率的に行うためのテクニック

模試

大学受験をするうえでは、全統模試やマーク模試、大学別の模試などのあらゆる模試を受けて、自分の偏差値や志望校に合格できる可能性を調べることは大事です。

ですが、それよりも大事なのは自分が受けた模試を復習して、間違った問題や途中までしか解けなかった問題を復習して、模試で説いた問題を余すところなく自分の頭の中に入れていくことです。

しかし、模試は復習が大事というのは頭で分かっていても、問題量が多すぎてやる気が出なかったり、できなかった問題に向き合うことそのものに苦痛を感じて、なかなか模試の復習をする気が沸かない…という悩みを抱いている人は多いはず。

模試によっては国語・数学・英語の他にも、社会(地歴公民)や理科(物化生地)の科目も含めて、合計で7~8科目も復習しなければいけず、やるべきことの多さを目の前にしてやる気が萎えてしまうこともあるでしょう。

しかし、復習しなければせっかく受けた模試の問題を、自分の物にすることはできません。

ですので、効率よく模試の復習を行うための勉強の知恵をまとめました。

 

 

模試の復習を効率的に行うテクニック

間違った問題、部分点を取った問題だけ復習する

模試の復習は、何も全部の問題に目を通して最初から最後まできっちり復習しなければいけない…というわけではありません。

効率を求めるのならば、間違った問題、部分点を取った問題だけに絞って重点的に復習をするのも方法の一つです。

正解していた問題を復習しても、しっかり理解している内容であれば得点に結びつきにくい復習となり効率的とは言えません。

 

とくに模試は大学に受かるために点数を上げたり、できるだけ間違いを少なくする意味でも解けなかった問題を重点的に復習して、次の模試や大学入試の本番で似たような問題が出題されてもしっかり解けるようになることが大事です。

正解していた問題を復習しないとなんだか落ち着かない気持ちに駆られても、そこはグッと堪えて、できなかった問題の解説を読み込んだり、解きなおすようにしましょう。

 

※なお、正解していた問題でも、マーク模試などで適当に答えてまぐれで正解した問題に関しては、ちゃんと解説を見て復習をしておくことが望ましいです。

 

 

思考問題を重点的に復習する

記述式の模試でも、マークシート式の模試でも出題される問題は大きく分けると

  • 知識問題:暗記した語句の解説や意味などの知識を問う問題。
  • 思考問題:問題の意味や計算、実験の考察などの思考を問う問題。

の2種類に分けることができます。

 

知識問題は、暗記ができていなかったところを暗記したり、暗記していたのに抜け落ちていた知識を頭に入れ直すだけなので、復習の時間は比較的短く、そして何度も繰り返して着実に知識を身につけるような復習で済みます。

一方、思考問題は例えば数学の証明問題や、英語の長文読解のように時間がかかりやすく、知識問題と違って必要な知識を暗記すれば簡単に解けるようになるような問題でもありません。

多くの受験生から見れば、簡単に暗記すれば点数になる知識問題の方が手っ取り早く得点になり、且つ復習する時間も短く済むので着手しがちになります。

しかし、模試の復習に置いて重要なのは、他の受験生がなかなか手をつけない思考問題の方です。

 

思考問題は知識問題と比較すると問題を解くのに必要な時間も労力もかかるぶん、配点が大きいことが大半なので重点的に復習しておく価値があります。

また、解説を読んでいく中で、場合によっては部分点だけでも拾って点を稼ぐ受験のテクニックを身に付けることもできます。

更に、思考問題が解けるようになると、それに付随して知識問題に関する知識の復習をすることもできます。

言い換えれば、思考問題の復習は英単語を例文暗記で覚えるのと同じです。例文の中には、英単語の知識の他にも、文法や文脈の知識、イデオム、慣用表現などの他の知識も含まれているので、積極的に復習するようにしましょう。

 

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集中力が続かないなら、何度かに分けて復習をする

模試の復習はいつもの授業の復習と比べると問題量も多く内容も難しいことから、メンタル面でくじけてしまいがちです。

一度で復習しようとすると、どうしても集中力が続かず途中で投げ出したくなるものなので、何度かに分けて復習をすることも効率を上げる意味では重要です。

例えば、

  • 1日1科目、1週間で全科目復習するようにする。
  • 1科目の設問が合計5つあるから、5日に分けて復習を行う。

というように、小分けにして少しずつ復習をしてしっかり勉強するのもやり方の一つです。

なお、この復習の仕方では、上にも述べたように「間違ったところだけを重点的に復習していく」テクニックを使って、より短時間で効率的にこなすこともできます。

 

 

解説だけでもいいから何度も読んで頭に入れる

模試の復習と言っても、解説を読まないまま模試の問題とにらめっこをしていては時間と体力を無駄に使うだけになりますし、「また問題を解けなかった…」という後味の悪い敗北感ばかりが残り、ますます復習が嫌になってしまうものです。

その場合は、無理に問題を解こうとせず、潔く解説だけを読み込んで内容を頭に入れていく復習の方法で効率よく勉強することもできます。

大手予備校が主催している模試の解説は、内容も充実しており且つ受験で点数に結びつけるためのコツや押さえておきたい知識なども豊富に載っているので、自分で考えても答えが全く出てこない場合は、悩むよりもまず解説を読み込んで頭に入れる方が、長い目で見ると効果的であることもあります。

英単語を暗記するように、解説の内容もそのまま暗記できるようになってから、もう一度模試の問題を解き直すことも効率的な復習の一つです。

 

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模試の問題・解説はストックしておこう

自分がやった模試の問題は、復習が済んだからといって捨てず、冊子ごと保存しておくのが基本です。

保存した模試は、一度目の復習が終わった1週間後や1ヶ月後に確認のために見直したり、次の模試や大学受験の直前期に見直すことで、より点数を取るのに近い勉強へと昇華することができます。

また、何より模試のストックができていくことで「今までの自分の勉強の成果」が目に見えて蓄積されていくのが分かりモチベーションを維持するのにも役立ちます。

RPGや育成ゲームでいうEXP(経験値)を貯めるように、復習済みの模試の問題をストックして、自分の模試の経験を有効活用するようにしましょう。

 

 

なお、模試の復習のタイミングについては、以前書いた「模試の復習はいつやればいいのか?模試の復習のタイミングについて」を参考に。

また、学校の授業の復習については、以前書いた「学校の授業の復習ってどうやるの? 復習で押さえておくべき4つのポイント」を参考にしてくださいませ。

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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