浪人生で急に痩せた人が「ダイエット成功」と喜ぶべきではない理由

浪人生

浪人生活は基本的に運動不足になるので、体重が増える傾向にありますが、中には「特に頑張ってダイエットをしているわけじゃないのに体重が減ってラッキー」と、思いがけない体重減少に小躍りする人もいるものです。

特に、女子の浪人生の場合は「勉強するだけで体重が減るのでまさに一石二鳥!」のように感じるかもしれませんが、実は体重ではなく筋肉が減っているだけでったり、筋肉の減少により受験や勉強に必要な体力までも奪われたせいで、疲れやすい体になっていることも考えられます。

疲れやすくなった体のせいで、受験本番で最後まで問題を解けきれなかったり、普段の勉強で集中できなくなるのはもちろん避けたいものですし、そうならないように防ぐことが志望校合格のためにも重要になるのは言うまでもありません。

 

浪人生が急に痩せる原因・理由

勉強に集中するために食事抜きの生活を送ってしまった

勉強に集中したい気持ちが強すぎて「食事の時間すらもったいない」と感じた結果、食事抜きの生活、あるいは少量しか食事を取らない生活をすると、体重が減少してしまうことがあります。(当然と言えば当然ですが…)

例えば

  • 朝食抜きでそのまま予備校の自習室に通って勉強に打ち込んだ。
  • 昼食の時間を勉強に打ち込むために、軽い食事(コンビニのおにぎり1つだけなど)で済ませた。
  • 夕食でお腹いっぱいになると、その後に勉強する気が起きなくなるので、あえて小食にして夕食後もみっちり勉強できるようにした。

など、食事の回数や量を減らして、勉強に存分に打ち込めるような生活習慣が、体重の減少と言う形で現れます。

 

そして、この時に多いのが体や頭を動かすのに必要なエネルギー(カロリー)だけでなく、ビタミンやミネラルなどの体の調子を整える微量栄養素も不足するケースです。

例えば、緑黄色野菜や柑橘系の果物に多く含まれているビタミンCは体の免疫機能に深く関わるビタミンの1種。受験本番である冬の時期に、風邪やインフルエンザを予防するためにも、普段からこまめに摂取することが重要です。

また、乳製品や大豆食品に多く含まれているカルシウムは、骨の発育に大きく関わるだけでなく、イライラや情緒不安定を抑えるといった、メンタル面での健康にも大きく関わるミネラルです。

食事の内容が偏って栄養不足が起きる。そもそも1日に必要な微量栄養素が不足するほどの少なく偏った食事のせいで、体重減少だけでなく健康を損なうまでやつれてしまっては、受験勉強どころではないのは言うまでもありません。

 

不安や緊張で食欲が減退した

浪人生活は、漠然とした不安や勉強に対するプレッシャーやストレスから、自律神経の乱れから食欲に関わる神経も乱れてしまうことで、食欲減退を招くことがあります。

例えば、部活動で大会の前日や当日になると緊張から食事が喉を通らなくなりのと同じことが、普段の浪人生活でも起きているのだと考えると理解しやすいと思います。

もちろん、部活の場合は大会が過ぎれば緊張することがなくなり普段通りの食事ができますが、浪人生活の場合は大学合格が決まるまで緊張から解放されず、長ければ数ヶ月にわたって食欲が減退した状態が続くこともあります。

 

運動をしなくなり筋肉量が減ってしまった

「体重の減少=体脂肪の減少」となれば嬉しいものですが、浪人生活でとくに何もせずに体重がやたらと減ってしまうケースにおいては「体重の減少=筋肉量の減少」ということがよくあります。

これは、現役時代に運動部に所属して、日頃から筋肉を使っていた人によく見られます。

浪人生活により運動しない生活が続いたために、使われなくなった筋肉が痩せ細り、体重の減少と言う形で現れます。

ちなみに、痩せた筋肉の代わりに脂肪が身についており、体重は変わらなくとも、以前と比べてなんとなく体のラインがだらしくなくなることもあります。

 

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「痩せてダイエット成功!」と喜んではいけないワケ

筋肉量の現象により体力が低下している

浪人生活は基本的に勉強だけだから体力が入らないと思ったら大間違いです。むしろ長時間にわたって机に向かったり、先生の話を聞き続けるために、体力がなくても大丈夫…とはいい難いものです。

 

その体力の基本となるのは、もちろん筋肉です。

「筋肉量の減少=体力の低下」なので、体力が低下したせいで勉強に対して集中できなくなるリス菊もあります。

また志望する大学によっては、朝から夕方まで机に拘束されるだけでなく、そんな過密スケジュールが2日も続くために、体力不足が受験の大きな弱点になることも考えられます。

体が元気で体力がある事は、(地味なように見えて)過密な受験スケジュールを乗り越えるためにもかなり重要です。

 

筋肉量の減少から腰痛・肩こり・姿勢の悪化を招く

体重が減っているのにもかかわらず「よくわかんないけど体重(体脂肪)が減ってラッキー!」とぬか喜びしていると、筋肉減少からくる姿勢の悪化から腰痛、肩こり、猫背による体の節々の痛み…などに悩まされることがあります。

腰痛のせいで長時間机に座っていられないとなると、受験本番で試験に集中できるできず、点数をとってしまうことにつながりかねません。

また「勉強=腰や肩が痛む」と結び付けられてしまえば、勉強に対するモチベーションが下がってしまう原因になります。

 

太りやすく痩せにくい体になっている可能性がある

加えて、体の中でも普段からエネルギーを使う筋肉が減少してしまったことで、基礎代謝量が下がり、少ないカロリーでも太りやすい体になってることも考えられます。

基礎代謝が多いと、安静時の状態でも消費するカロリーが増加するので、太りにくく痩せやすい身体になれるので、健康維持やダイエットをする上では基礎代謝を上げることは欠かせません。

普段から運動不足に陥りやすい浪人生活だからこそ、筋肉の量を維持して基礎代謝の高い体を維持しておく事はとても重要です。

 

摂食障害になっている可能性がある

特に女子の浪人生に多いのが、普段から食事をしないのが当たり前になったり、ダイエットをすることに熱中してしまうあまりに摂食障害に陥ることです。

摂食障害になると

  • 体が食事を受け入れなくなる、拒絶する(拒食症)
  • 食事をすることに罪悪感を感じて、食べたものを吐き出してしまう(過食嘔吐)

などの、異常な食生活を起こし、健康を損ねてしまいます。

また、「食事を食べていない方が勉強に集中できる」と言う興奮状態になり「食事を抜くこと=成績の向上」と結びつけて、摂食障害を悪化させてしまうこともあります。

なお、摂食障害が進行すると、単なる体重減少だけでなく、低体温、免疫力の低下、骨の強度が下がる、などの深刻な症状が出てしまい、場合によっては入院を余儀なくされることもあります。摂食障害はダイエットの先にある、恐ろしい病気だと覚えておきましょう。

 

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体調管理は勉強の土台になるのでしっかりと!

重ねて申し上げますが、浪人生活はしっかり体力をつけておくことが重要です。

体力をつけておけば、長時間の勉強や試験にもしっかり対応できるだけでなく、風邪やインフルエンザに対する免疫を強化することにもつながり、より勉強量こなして試験でもしっかり結果を出せることにつながります。

また、腹筋や拝金、足の太ももの筋肉などの体感筋を鍛えておく事で、勉強中の姿勢の悪化を防ぎ、腰痛、肩こりの予防にもつながります。

 

せっかく辛く厳しい浪人生活を送ってきたからこそ、受験本番でしくじって100%の力を出せなかった…となるのは避けたいものです。

そのためにも、普段から適度に運動して筋肉を鍛えたり、しっかり栄養のある食事を摂取して体力を養って受験に備えておくのが欠かせません。

もちろん、場合によってはサプリメントで不足しがちなビタミンやミネラルを摂取するのも方法のひとつです。

しっかり体力をつけて、受験で全力を出し切れる準備を怠らないようにしましょう。

 

 

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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