大学の浪人生と言っても、色んな人がいます。
中には自分で予備校の授業料や大学の学費を貯めるために、アルバイトをしつつ浪人生活をする人もいます。
家庭の事情や奨学金は絶対嫌だという経済的な理由であったり、勉強ばかりの生活に嫌気が差して刺激が欲しいから…という浪人特有の理由から、バイトを並行しつつ浪人生活を送る人もいることでしょう。
高校を卒業していることから、深夜のアルバイトなど出来るアルバイトの種類も増え、そして収入も高校時代と比較して増えるという魅力がある一方で、一歩間違えるとアルバイトのせいで受験勉強に支障が出てしまうこともあるので、慎重に選ぶことが大事です。
今回は浪人中にアルバイトするときの注意点についてまとめました。
浪人生でアルバイトする時の注意点
拘束時間が短いバイトにする
アルバイトをする際は、日頃の勉強のスケジュールに支障が出ないように、
- 2~4時間程度の短時間のバイトにする。
- 週1回でもOKのバイトにする。
- 勤務先まで通勤時間が短い。
などの、比較的拘束時間が短めのバイトを選ぶようにしましょう。
例えば、普段は朝から夕方まで予備校の授業を受けている場合なら、予備校の授業後の時間を使って週に2回程度アルバイトをする…という感じです。
バイトを優先して予備校の授業を休んだり、模試や試験を休んでまでアルバイトをするようなことがないように、なるべく拘束時間が短いバイトを選んであくまでも勉強優先の浪人生活が崩れないようにしましょう。
シフトの融通が効くバイトを選ぶ
バイトを選ぶ時は、自分提出したシフト希望がしっかり反映されるようなバイトを選ぶことが大事です。
- 人手不足のせいで最初は週2希望だった人が、気が付けば週5になっている。
- 夕方からのバイトを希望していたのに、昼からのシフトに変えられている。
- 無断欠勤をする人が多く、本当は休みの日だったのにアルバイトをする羽目になる。
などの、シフトがやたらと変わったり、融通がきかないバイト先にもしも入ってしまった場合は、受験勉強に支障が出る恐れがあるので早めに辞めるのがオススメです。
バイト先として選ぶのなら、普段からワンオペのように少ない人手で店を回すしているような職場ではなく、ある程度社員やバイトが充実していることが外からもわかるような職場を選ぶようにしましょう。
夜勤のアルバイトは避ける
大学浪人生は高校生ではないので、夜勤が出来るようになります。
普通のアルバイトよりも時給が良くなるので効率よくお金を稼げるのと加えて、高校時代なら味わえない夜の世界を楽しめるという魅力もあります。
浪人生ながら大学生気分が味わえるというどこか貴重で、そしてどこか背徳感があり蠱惑的な経験を積むことができます。
しかし、夜勤は時給の高さと引き換えに
- 睡眠の質を下げてしまう。
- 昼夜逆転の生活につながってしまう。
- 自律神経が乱れて、日中の勉強に支障が出る。
などのデメリットもあり、勉強第一の浪人生にはオススメできません。
朝に弱くなってしまい予備校の授業を休んでしまう癖がつくだけでもアウトなのに、その癖が大学受験当日までに直らないと、合格そのものが危うくなる原因になります。
普通に社会人として働いている人でも夜勤で健康を崩す人は多いもの。
受験勉強という健康管理が求められる毎日を送っている浪人生は、無理に夜勤をする必要はありません。
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バイトに居場所を求めない
浪人生というのは予備校などで勉強をしているとはいえ、大学生でもなく高校生でもなく、社会から見ると確固たる居場所がなく不安定でなんとも言えない存在です。
悪く言えば引きこもりやニートと同じく、競争社会の負け組のような感覚を味わったり、ドロップアウトした残念で惨めな人のように感じることも浪人生活をしている中で味わうことがあろうかと思います。
そんな不安を払拭すべく、何らかの形で社会貢献や社会に対する義務を果たしたいという目的でアルバイトに勤しみ、居場所を見つけることは浪人生という立場である以上オススメできません。
バイトをすることで得られる自信があることは否定しません。
しかし、大事なのは浪人生活の不安をバイトにぶつけることではなく、しっかり勉強をして自信をつけること。そして志望校に合格出来るように努力することです。
勉強することから逃げるようにバイトにのめり込み、バイトが自分の精神的な拠り所とならないように気をつけることこそ、同世代と比較して焦りや不安、孤独を感じることが多い浪人生活では大事なのです。
学生との接点がないバイトもオススメ
浪人生にとって現役で大学合格した人と一緒に働くバイトや、自分よりも年下の高校生と働くバイトに対してどこか気まずさや居心地の悪さを感じることは珍しくありません。
「あの人は浪人生なのに勉強もせずバイトをしている思われているのでは?」と感じて、年の近い人からの目線が気になって、余計なストレスを抱えることも浪人生のバイトではよくあることです。
そういった悩みをしないためにも、あまり学生が集まりたがらないバイトを選んだり、バイトの人同士の交流が少なめのバイトを選ぶのもオススメです。
同年代の人がいるとどうしても気が緩んで甘えてしまうという自覚がある人は、主婦やフリーターが多いバイト選んでみるのもやり方の一つです。
もしも勉強に支障が出たらバイトは辞める
受験勉強に加えてアルバイトをするわけなので、時間以上に肉体・精神疲労が溜まることはどうしても避けられません。
アルバイトも最初のうちは疲労を感じず充実しているように感じるものですが、時間が経つにつれて小さな疲労が溜まってなかなか抜けないことがよくあります。
浪人生にとっては受験があるその日までになんとか体調を整えておくのも大事なこと。
アルバイトの疲労が原因で勉強が手につかなくなるのなら、バイトをやめて潔く勉強に集中するように切り替えていくことが大事です。
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浪人生は勉強がメイン! バイトは余った時間で
なんといっても大学浪人生である以上、優先すべきは勉強でありアルバイトではありません。
アルバイトをしても大学受験やセンター試験などでいい点を取れるようにならないのは、この記事を読んでいる皆さんもお分かりのことだと思います。
高校生活と違い浪人生活は時間に余裕があるので、つい大学生活の下準備としてアルバイトに熱中したり、同い年で現役で大学に行った人の気分を味わいたいがためにアルバイトで青春してしまう人が残念ながらいるものです。
大事なことなので二度言いますが、浪人生なので優先すべきはまずは勉強。
大学生活の真似事を浪人生活でしなければいけない理由はありません。
アルバイトをするにしても、勉強のスケジュールに支障が出ないシフトにとどめておく。
もしもバイトで疲れすぎて勉強に集中できない、予備校の講義中に寝てしまうというような事態に陥ってしまったら、アルバイトをするのは控えるようにしましょう。