大学浪人生活は基本的に勉強漬けになることが多いために、運動不足に陥り太ってしまう人も少なくありません。
予備校にかよっているとは言っても、高校時代のように予備校では体育の授業はありませんし、部活動ををするわけでもないので、運動不足になるのはある意味仕方のない事とも言えます。
大学入学後に、運動部に所属しようと計画している浪人生なら、勉強の妨げにならない範囲で、体がなまり過ぎないように運動する習慣を身につけておくことは大切です。
今回はそんな浪人生活での運動不足を改善するコツについてまとめました。
浪人時代に運動不足に陥りやすい背景
勉強以外に外出をする習慣が無い
浪人生活は大学や高校生活と比べて活動的なものになりづらく、基本的に毎日勉強をするだけの勉強に偏った地味な生活になりがちです。
勉強は基本的に机に向かって座っているだけなので、体の筋肉を存分に使うことはまずなく、従ってカロリー消費も少なくなります。
勉強に偏る生活のため、普段の外出も勉強のためのだけの外出(予備校に行く、本屋で参考書を買いに行くなど)に偏りがちで、体を動かす機会も今までとは違って少なくなります。
また、とくに高校時代に運動部などの体を動かす部活動にのめり込んでいた人の場合、部活動に打ち込みすぎたせいで受験に落ちたという苦い経験から、「運動する=受験失敗」という考えに陥ることで、運動することをタブー視することもあります。
もちろん「運動で体が疲れる→勉強に集中できない→勉強効率の低下」となることはあるので「運動する=受験失敗」という理屈は間違っていませんが、かと言って運動さえしなければ受験成功…となるのか、冷静に考えて見ることも大事です。
宅浪の場合、1日中家にいる生活になってしまいがち
予備校や塾に通わず自分の家で参考書や過去問を解く生活、すなわち「宅浪生」の場合は更に運動不足に拍車がかかります。
下手をすれば引きこもり生活になり、1日中家にこもりっきりで勉強をして1日で1000歩も歩いていない…という生活になって、筋力や筋持久力が衰えてしまうこともあります。
また、過度な運動不足が続くと受験当日に最後まで問題を解き続けるだけの体力を失ってしまうリスクもあります。
宅浪生と言っても勉強するばかりではなく、問題を最後まで解き続けるだけの体力を維持しておくことが重要です。
人と会う機会が減ることから自堕落になっても歯止めがきかない
浪人生活になると、現役で大学に受かった同級生や学校での先輩・後輩と会うのがためらわれるので、自然と人と会う回数が減ります。
人と会う機会が減ると、引きこもりがちな生活になるだけでなく、自分の身だしなみに気を遣わなくなり、
- 自堕落な生活になっても危機感を抱かくなる
- 太ってもそのことを言ってくれる人がおらず、ブクブク太り続ける。
などの、自分に起こる(悪い意味での)変化に気づきにくくなります。
浪人生という社会人でも学生でもない微妙な立ち位置だけに、なんとなく人と会わずひっそり生活したいと思うのもわかりますが、自分から人に会いに行ったり積極的に交流を取りに行くことは、生活面でもメンタル面でも欠かせない事と言えます。
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浪人生活中の運動不足を解消するコツ
早起きして散歩をする
浪人生活は最初のうちは朝方だけで、次第に自堕落な生活になり夜型の生活に陥ってしまう人が少なくありません。
そうなるのを解消するためには、ただ朝起きるだけではなく、起きたあとにそのまま散歩に出かけて体を動かし日光を浴びる習慣を身に付けることが効果的です。
散歩のコースを複数用意しておき飽きを感じたらコースを変えてみるのもいいでしょう。
また、家から近くの大学が志望校の場合、その大学を散歩コースに含めて大学構内の様子を見るつもりで散歩をしておくのも、モチベーションを維持するためにはピッタリでしょう。
実際に朝の大学は、普段の活気な様子がなく、どこか神聖で落ち着きのある雰囲気が広がっているため、観光地を散策するかのような気分を味わうことができます。
校舎によっては明治、大正期に建てられた歴史ある建築様式で有名という大学もあり、勉強の気分転換の替わりにもなります。
もちろん、運動不足を解消するという意味では、散歩を夕方から夜にかけてするのでも問題ありませんが、夜遅くに体を動かしたことで、夜型生活に陥らないように注意しておきましょう。
アルバイトをして体を動かす習慣を付ける
浪人生活は人との関わりや社会との関わりが減ってこもりがちです。それを防ぐ意味でも、アルバイトをして勉強以外の目的で外出をする機会を作るのも効果的です。
なおアルバイトによっては、過去の運動部時代の経験を生かした
- スポーツジム、クラブのバイト
- スポーツインストラクターのバイト
- 体力仕事(荷物運搬、引越し、飲食店スタッフ)
- その他スポーツに関わるバイト(ゴルフ場スタッフ、子供向けフィットネスクラブのスタッフ)
などの、運動部の経験を活かして体を動かしながらアルバイトをすることもできます。
また、アルバイトとして雇う側からみても、体育会系の部活動に所属していたことから体力があると高評価を受けたり、すでに上下関係、礼儀を学んできていることから即戦力だと見られやすくなります。
スポーツジム・フィットネスクラブに通う
スポーツジムやフィットネスクラブのバイトをするのではなく、そこの利用者として通い続けるのも運動不足を解消する方法の一つです。
大学の近くにあるスポーツジムの場合、その大学にかよっている学生がインストラクターとしてバイトをしているケースもあるので、大学生活の様子や勉強に役立つアドバイスなどを聞くこともできます。
また、スポーツジムでは自分の身長や体重、体脂肪率、筋力、骨密度、骨年齢などのジムでしか調べることができない自分の健康に関わるデータをチェックすることもできます。
運動不足を解消するだけでなく、自分の健康面をチェックする目的でもジムの会員になってみてもいいでしょう。
家事・掃除など日常生活で体を動かす習慣を付ける
ジムに行く時間や金銭的な余裕がない場合は、日頃の生活の中でとにかく体を動かす習慣をみん付けるようにしましょう。
例えば、
- エスカレーター、エレベーターではなく階段を使う
- 部屋の掃除や雑巾がけなどの家事を手伝う。
- お風呂上がりにストレッチをする。
- 勉強の前にラジオ体操を取り入れて血流をよくする。
などを行うことで、意識的に体を動かし消費カロリーを増やすことができます。
とくに大学は一人ぐらしをしようと考えている浪人生は、炊事、洗濯、買い出し、掃除、ゴミ出し、などの家事全般で体を動かす習慣を身につけておくと効果的です。
いざ一人暮らしを始めた時に、何の家事をしたらいいのかわからない、掃除ができないことから汚部屋になったり、破綻した大学生活を防ぐ意味でも、浪人生活中に家事全般のスキルを磨いておくといいでしょう。
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浪人生は運動不足だけでなくカロリーの摂り過ぎにも要注意
ダイエットだと運動不足とセットに語られるのが「食生活の改善」についてですね。
浪人生活は地味な割にはストレスを感じやすい生活で、食事をすることでストレス解消をしてしまうことも少なくありません。
- ドカ食い、衝動食い
- よく噛まずに食べる
- 甘いものやお菓子をつまむ癖が抜けない
- 夜食を食べる
…など、どれも浪人生活中に陥りやすい、ストレス解消のための良くない食生活についても改めていき、体を動かすなり、ゲームなどの他の息抜きをして、食事以外でもストレス解消方法を見つけて行くことも大事です。