中学・高校生活における中だるみの原因と対策

学校生活

中学や高校などの3年制の学校の場合、そのちょうど間に当たる学年(中2、高2)において、勉強含む学校生活全般へのモチベーションが下がってしまうことがあります。

このことは「中弛み(なかだるみ)」と呼ばれており、中だるみが進行してしまうと学力の低下や遅刻、欠席数の増加、最悪の場合は非行や不登校になってしまうこともあります。

また、ネットスラングの「中二病」「高二病」という言葉にもあるように、たるんでしまったことで承認欲求をこじらせた奇行や迷惑行為に走ってしまい、クラスや部活動などの人間関係で孤立してしまうことで、学校に居づらくなってしまうこともあります。

今回は、中学、高校における、中だるみにまとめました。

 

学校での中だるみの原因

中だるみが起きる、中2、高2の時期は

  • 1年のように入学した当初のような手探り感や緊張感を感じるわけでもなく。
  • 3年のように受験や進路選択に対する社会からの緊張感を感じるわけでもなく。
  • 1年間経験を積んだことで学校生活の効率的な過ごし方をなんとなく把握し。
  • また、後輩ができたことで、ある程度学内での地位ができて気を抜いてしまう。

という、学校生活に対して緊張感を感じにくい時期という特徴があります。

いわゆる学校生活に対して「慣れ」を感じて、授業に関しても上手に手を抜いたりノートを貸してもらったりなどでテストを乗り切ろう楽をしだす。部活に関してもバレないようなサボり方を学習す。

良くも悪くも、自分を甘やかして調子に乗ってしまいやすい時期なのです。

 

また、受験までまだ1年もあるということから、勉強や将来の進路に対する親近感がわきにくくなることでモチベーションが落ちやすく、落ちこぼれてしまう生徒も出やすい時期です。

そして、1年間学校生活を送ってきたことで、

  • 学校内における自分の学力のレベル。
  • クラス内や部活内における自分というキャラの立ち位置(=スクールカースト)
  • 周囲と比較したり、自分と同じような先輩を間近でみて「自分の学力(or部活の実績)の伸びしろはだいたいこんなもんだろう」と決めつける。

といった、あくまでも今の自分の立ち場にとどまった保守的なレベルでの目標をたててしまうこともあります。

卒業まで1年以上の時間がある以上、2年生の段階で自分の実力をしっかり伸ばすことを諦めて、想像以上に低い目標をたてて満足してしまうことは、あまり好ましいものではありません。

受験の場合、あえて受かるかどうかわからない学校よりも、今の実力で受かる学校を志望校とした結果、普段から手を抜く癖が抜けず学力を維持することさえ難しくなって受験に失敗する。

あるいは、3年生になって周囲が真面目に勉強しだした時に焦りを感じるも、今までのブランクを埋めることができず、結局中途半端な進路を選んで後悔してしまうというリスクもあります。

 

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クラス・学年全体で中だるみで馴れ合いになることも

中だるみは個人だけの問題に留まらず、クラス全体、学年全体に及ぶこともあります。

特に年頃の時期ということもあって、中だるみが起きて勉強に集中できないことを指摘しよう物なら、他の生徒から

  • ノリが悪い
  • ガリ勉
  • 先生に媚びてる
  • 優等生気取り

というレッテルを貼られていじめのターゲットになったり、村八分にあって孤立することもあります。

また、内心は中だるみに対して「このままではいけない!」という危機感を抱いていても、周囲の馴れ合いのノリを乱すわけにはいかず、一緒に中だるみを満喫してしまうこともあります。

 

もちろん、ある程度学校生活に慣れてどのように振る舞えば楽に過ごせるかを追求すること自体は、過度な緊張感やストレスを抱えずに学校生活を送るためには身につけておいて損はないと思います。

しかし、楽を求めるあまりに、自堕落な生活に陥ってしまったり、自分だけでなく友達まで自堕落な生活に引きずりこみ道連れを招くことは避けるべきでしょう。

 

 

学校での中だるみの対策

全国模試を活用する

中だるみは学校の授業やテストに対して慣れを感じている証拠なので、学校以外の組織が運営している模試、それも全国レベルの模試を受けさせるという方法があります。

たいていの全国模試の結果では、

  • 全国レベルでの自分の学力レベル
  • 都道府県内での自分の学力レベル
  • 学校内での自分の学力レベル

の3種の環境での自分の学力レベルを確認することが可能で、学校内で井の中の蛙になっている生徒に対して、全国から見ればまだまだ上がいる事を自覚させることができます。

また、この時期から模試の問題の復習をするようにすれば、3年になった時に模試や受験に対する自信が身につくことも期待できます。

 

学校外で活躍している人を招いて講演を行う

学校外で活躍している地域の方、企業経営者、卒業生などの学外の方を招いた、具体的な将来の夢や目標、自分の進むべき進路はどういうものなのかを学べる機会を作るのも効果的です。

学校内の人間では、どうしても社会に出てどのように働いていくのか、進学した先でどのような学校生活を送っているのかを実感しにくいものです。

もちろん、社会で活躍している人を学校に招くのではなく、社会科見学やボランティア活動のように、こちらから見学する形で学びに行く方法でもOKです。

 

志望校のオープンキャンパス、学園祭に参加する

進学を考えている場合は、実際に志望校として決める決めないに関わらず、オープンキャンパスや学園祭(文化祭)に足を運んでみて、学校の雰囲気を調べてみるのも中だるみ対策になります。

学校によっては模擬授業や学内設備を使った実験、現役生との交流や質問の時間が用意されていることもあるので、気になったことがあれば積極的に質問するようにしましょう。

 

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中だるみは生徒だけでなく教師や親の大人側の問題でもある

中だるみと聞くと「どうしても生徒自身の気力やモチベーションに原因がある」と考える人が多いですが、詳しく見ていくと生徒を指導する教師や親などの大人側がたるんでいることもあります。

  • 教師側が今目の前で指導している生徒の性格や特徴を無視し、頭ごなしに怒るだけの指導をしている。(そして生徒から舐められる)
  • 2年生の頃くらいはゆっくり羽を伸ばせばいいと、放任主義に偏った教育をしている。(そして生徒からはこの先生は優しい先生だと思われ舐められてしまう)
  • 受験まで時間があるからといって油断しすぎて、将来に関する面談を行う時間が少ない。

などの指導が原因となって中だるみを助長することがあります。

 

また、家庭においても

  • 思春期で年頃な時期なので、無理に進路や将来の事を話して刺激したくない。
  • 将来のことぐらい自分で考える年なんだから、アドバイスせず自分で決めさせるようにする。

などの、子供自身の育ちきっていない主体性に任せすぎた教育をしてしまうことで、中だるみを助長してしまうことも考えられます。

中だるみはただ生徒(子供)一個人の問題としてではなく、それを取り巻く大人にも何らかの関連があることだと考えて、対応策を考えていくことが重要です。