予備校の予習が難しくて困っている浪人生へのアドバイス

塾・予備校

現役で落ちてしまったので大手の予備校に通いながら浪人生活を送る人は多いと思います。

しかし、駿台、河合塾、四谷学院などの大手予備校に入学した後に待ち受けているのが「予備校の授業が難しくて全くついていけない」という問題。

予備校によっては、予習は半ば必須になっていることも多く、授業は予習してきた内容に対する答え合わせという進め方を授業を行うこともあります。

そのため予習しておかないと

  • 自分がどの問題が解けなかったのかという確認ができない
  • 予習で問題を解いている前提で話を進められるので授業の理解が全くできない
  • 先生の話や黒板に書かれた板書や回答を丸写しするだけになる

という、質の低い勉強になりがちです。

今回はそんな予備校の予習ができない浪人生向けのアドバイスをまとめました。

 

 

予備校の授業が理解できないのは授業以前の基礎に問題がある

予備校は学校のように基礎的な知識(英単語の意味、数学の公式)などをいちいち丁寧に教えような形で授業をすることはあまりありません。

もちろん、必要であればそれらの知識を解説することはありますが、丁寧に教え過ぎると授業の進行が遅れる原因になるので、授業内では基礎的な知識の解説はしない先生が多くなります。

そのため、予備校の授業が難しくて付いていけない、予習の段階で既につまづいている人は、予備校のテキストを解く以前の基礎の段階、つまり、高校や中学などの学校で習っていたはずの基礎の知識が疎かになっていることが予備校の授業を難しく感じる主な原因となります。

とくに現役時代から普段の予習・復習はしない、定期テストが近づくと一夜漬けでなんとか頑張っていた、というだらしない勉強習慣をしていたために、落ちるべくして大学に落ちてしまった人は、予備校の授業ができない自分を責めるよりも前に、まず自分の基礎的が学力をちゃんと把握しておくことが大事です。

 

なお、先生によっては授業の理解に関わるような基礎的な知識をまとめたプリントを最初の授業で配っておき、「基礎知識は自分で勉強しておいてください」とお知らせした後に授業を進めていくこともあります。

いずれにせよ、予備校では学校でやるような基礎的な知識はあくまでも浪人生自身でしっかり身につけるのが前提という所は変わりません。

予備校では授業でやる問題を自分で予習して解いておく、そしてその問題に対する解説を授業で行うという、受験に特化した勉強の進め方が基本であることを予備校への入学や夏期講習などの講習で予備校を利用する浪人生は知っておくことが大事だと思います。

 

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自分の基礎学力を高めるにしておくこと

現役時代を振り返って基礎が抜けているところを完璧にしていく

基礎的な学力を把握するためには、現役時代の成績や勉強の進み具合に付いて振り返ることが大事です。

例えば予備校の授業で「数学の授業が予習もできないし、授業も全くわからない…」という悩みが出た場合、高校時代に習ったはずの公式やその使い方を思い出せていないから授業が理解できていないというケースが結構見られます。

その場合にやるべきことは、当時使っていた教科書や参考書をもう一度確認して、しっかりと公式やその使い方をマスターすることです。

もちろん、参考書を読むだけでなく、練習問題を解いて実際にその公式を使った基礎的な問題を解けるようにしておくことも大事です。

 

予備校の先生やチューターに相談する

予備校は普通の学校とは違い、あくまでも受験に特化した勉強を学ぶところですが、どうしても基礎的な知識がなくて困っている場合は、予備校の先生やチューターに予め相談してもいいか確認をした上で勉強の相談をするのも方法のひとつです。

質問するときは、なるべくこちらで質問の内容を具体的にしたり、聞きたいところをノートやメモにまとめておいて、できるだけ先生に手間をかけさせないようにしておくことも大事です。

また、質問内容を具体的しておくことは、今の自分にはどの知識が抜けているのかを知る意味でも重要な作業です。

例えば英語の場合、長文読解に関する質問をしようと考えていたしても、

  • 単語の知識が抜けているのか
  • それとも文法の知識が抜けているのか
  • はたまた主語述語などの関係がよくわかっていないのか

などの、今の自分に足りていない知識を具体的に見ていくことができれば、そのためにどんな質問をすればいいのか、そしてどんな勉強をすればより理解に近づくのかが自分だけでなく、教える方にもわかりやすくなります。

ただ漠然と「この問題がわからないのですが…」と質問されても、答える方は「一体何が分からなくて困っているのかが分からへんねぇ…」というコメントが返ってくるのは無理もありません。

そうならないためにも、質問する場合派なるべく事前に自分で内容を詰めて備えておくようにしましょう。

 

 

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授業に付ていけないのに予備校の授業をサボるのはNG

よく予備校の授業についていけないから、予備校に通いつつも授業には出席せず、自習や独学でなんとかしようとする人がいますが、その勉強法はあまりオススメできません。

最初のうちは独学でもうまく行くことがありますが、勉強の進み具合は自分のモチベーションに大きく左右されやすく、大抵の人は最初は予備校の授業から逃げるように勉強していたものの、次第に精神的な余裕が生まれたことで勉強へのモチベーションが下がる傾向があります。

新しい参考書や勉強方法を知ったことで、気分が高揚するものの、結局途中で冷めてまた違う勉強方法に目移りしてしまうようなことが、予備校の授業をサボって自習することでも見られるのです。

理想としては、自分の抜けている基礎の知識をまずは少しでもいいから、現役時代に使っていた教科書や参考書などを使いつつ、予備校の授業の予習をして、半年は付いていくことが大事です。

予備校の授業の成果が一週間や一ヶ月で出る事は稀です。地道に数ヶ月や半年やってようやく結果がではじめるものなので、予備校の授業が始まって間もない頃からすぐにほかの勉強方法に飛びつくのは控えましょう。

 

もしも予備校のレベルが合ってないなら個別指導を利用するのも手段のひとつ

もしも、それでも予備校の授業のレベルについていけない、なにが分からないのか分からなくて一人ではどうしようもないという場合は、個別指導塾や家庭教師などのマンツーマンでじっくり聞ける環境で勉強してみるのもやり方のひとつです。

基礎的な知識を自分の力一人でしっかりと勉強できる自身が無い。また、予備校の先生に聞いても話の内容が理解できずよく分からない場合は、自分のレベルに合わせて丁寧な授業を聞ける場所で勉強することも大事です。

個別指導塾では、浪人生も受け入れている塾は多くあるので、是非自分が住んでい都道府県や地域の塾を調べてみて、実際に足を運んぶことも検討してみるのがいいでしょう。