定期テストが邪魔、いらないと感じる理由と対策

定期テスト
  • 「定期テストなんてどうでもいい」
  • 「学校のテストなんて無駄」

と書くと、なんだか反抗期の中学生が現代社会への不満を訴えるために言いそうな言葉ですが、どうしてこんなことを言うのかについて、しっかり考えた事があある人は、おそらく少ないと思います。

大抵は「なにアホなこと言ってんの?」とツッコミを入れられ「アホなことせずに勉強せえへんと、留年するで」と言われるのがオチです。

この記事では「うんうん、定期テストなんて無駄だから、やらずに遊べばOK」とか「そうだよね~勉強よりも大事なことがあるからね~」と安い同情や気休めのコメントをするのではなく、どうして定期テストがどうでもいいと感じるのか、について詳しく調べてまとめました。

 

 

定期テストがいらないと感じる理由

テスト勉強が受験勉強の邪魔になる

進学クラスの生徒や大学受験を強く意識している考えている生徒にとっては「学校のテスト勉強のために大事な受験勉強の時間を割きたくない」という思いから、定期テストはいらないと考えてしまうことがあります。

特に、高校3年の秋は受験勉強の追い込みの時期でもあり、そんな忙しい時期に中間・期末テストの勉強を並行して進めるのは、いくら部活を引退しているからといって負担が大きいので、ブーブー文句を言いたくなるのも無理はありません。

また、この時期は学校のテストでいい点をとっても、それはあくまでも学校の中で通用する成績がよくなるだけで、学校外で多くの受験生と競う大学受験には影響はありませんので、不満も出やすいものです。

さらに一般入試の場合、内申はまず合格の判断材料にされることはないので、学校のテストを頑張る意義や価値について疑問や不満を持ちやすい時期とも考えることができます。

 

受験に必要のない科目のテストだから

受験生によくあるのが、音楽、美術、保険体育、家庭科などのセンター試験にすら登場してこない科目のために勉強するのがバカバカしいと感じているケースです。

また、私立大を受験している人の場合なら、文系なら数学・理解などの理系科目も必要ないので、それらの科目のためにわざわざ勉強するのが無駄に感じることもあります。

 

受験のために効率よく勉強をこなすことは大事ですが、効率を重視するあまりに「この科目は受験に出ないから」と授業を選り好みし、まともに授業を聞かずに過ごした結果、切り捨てた授業のテストで赤点を取ったり、出席日数が足りず単位を落としては大学受験どころではありません。

また「受験勉強に役立つから…」というモチベーションで勉強すると、無事に大学に入学した後に自分で研究or学問とした学びたいことは何なのかがわからなくなり、燃え尽き症候群に陥るリスクもあります。

なお、個人的には家庭科のように、受験以外にも、栄養・食生活・借金・悪徳商法とその対策が学べる科目は受験に出ないからと行って切り捨ててしまうと、社会人生活を始めた時に、健康を損なったり、詐欺やローンで損をすることを防ぐ意味でも、ちゃんと勉強しておくべきだと感じます。

 

 

テストの勉強は受験に役に立たないと考えている

定期テストのための勉強はあくまでも定期テストに特化した勉強でしかなく、それで身に付いた知識や学力は受験勉強では通用しない、と考えているので、定期テストは無駄だと考えているのです。

大学受験ともなれば、たとえセンター試験レベルでも、学校の定期テストで習った内容がそのままそっくり出題されるのは考えにくいので、学校のテストを軽く見るのも無理はありません。

しかし、そのまま出題されないからと言って、学校のテストを軽く見た結果、受験問題を解くための基礎的な知識(英単語・文法、数学の公式など)があやふやなままだと、受験で失敗して浪人生になるのも、ある意味仕方がないことのように思えます。

 

 

テストのレベルがあまりにも低すぎる

自分の通っている学校が、あまり進学を意識しない生徒が集まる学校(いわゆる底辺校含む)の場合、テストのレベルが低すぎて受験勉強の代わりにならないと感じることで、テストは無駄だと感じることもあります。

しかし、この場合は「テストのレベルが低すぎる」と自覚しているので、少なくとも今の自分の実力に自信があるのなら、そんな低レベルな問題で躓くことはないはずです。

ただし、実際に楽勝なテストでも当日欠席してしまえば成績が出ず、進級できないリスクがありますので、ノー勉でもいいのでちゃんとテストを受けるだけ受けて赤点を回避するようにしましょう。

 

 

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テストにノー勉で挑むのありだがリスクは相応

本当に学校のテストなんていらないと考えているのなら、その信念を貫いてテスト勉強も何もせずノー勉(※1)で挑むのアリですが、失敗すれば追試、補修、留年などのそれなりのリスクがあることは覚悟しておくのが基本です。

 

ノー勉と言っても、家庭科や保健体育など、普段の授業をちゃんと聞いていたり、普段の暮らしの中で学ぶ知識が多い科目なら、比較的点数もとりやすくノー勉でも成功しやすい科目と言えます。

しかし、社会・理科などの

  • 普段耳にしない専門用語が多い
  • とにかく暗記して知識量が問われる

というクセのある科目の場合は、最低限赤点ラインを回避することを目標にして、多少は勉強してテストに臨むのが賢明です。

 

とくに受験科目の少ない私立大学を受ける人ともなれば、学校の授業のうち半分以上は受験に関係のない時間になることもありますが、そこで慢心して進級できなければ意味がありません。

また、受験にいらない科目はノー勉で乗り越える習慣が身に付けば、評定平均にも影響が出てしまい、推薦で大学に行く手段を自分から捨ててしまうリスクもあります。

いらないからといってむやみに授業をカットするのではなく、万遍なく勉強を続けた結果、推薦・AO・一般入試と何回ものチャンスを使い、より自分の通いたい大学へ行ける可能性を増やすこともまた、大学受験の方法だということを頭の片隅にでもいれておくようにしましょう。

 

 

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受験生ならテスト勉強しなくても問題ない実力があったほうがいい

本当にテストなんていらないと言える受験生なりたいのなら、少なくともテスト勉強しなくてもいいほどの実力を普段の定期テストや模試で叩き出している方が説得力があります。

ちゃんとした学力もないのに「テストなんか無意味」と叫べば、同じような気持ちを持つ友達は共感してくれるかもしれませんが、ちゃんと勉強して受験に受かるために努力している人から見れば、ただの負け犬の遠吠えだと見られるのは無理もありません。

 

どうせ同じ言葉をいうのなら、自分の印象がよくなるようにしたいもの。

そのためには、学校のテスト勉強を軽く解いて高得点が取れるように、自分の学力・偏差値を高めておくことが大事だと思います。

 

 

 


(語句解説)

※1 ノー勉:「NO 勉強」の略。要するにつまり勉強をしないこと