テストで時間切れになってしまう人の特徴と対策

定期テスト

学校のテストや大学受験、資格の試験で最後まで問題を解ききれず、時間切れになり惜しい経験をした…という人はきっと多いはずです。

問題の数や文章量が多かったり、問題に対して試験時間が短い場合だと、どうしても最後まで解き切ることは難しい…下手すれば全問を完璧に解く方が困難だということもあるでしょう。

そういう試験の場合なら時間配分をしっかりと決めて、解ける問題ではしっかり点数を取り、難しい問題ではそれなりに点数を稼ぎ、時間内になんとか間に合わせるのも大事なテクニックです。

今回はそんなテストで時間切れになる人の特徴や、それを防ぐためのコツなどについてまとめました。

 

 

テストで時間切れになる人の特徴

最初の問題から順番に解こうとする

試験が始まったら「最初から順番に問題を解いていこう」とするのは、おそらく受験に関するテクニックが未熟な人なら誰でもやりがちなことです。

もちろん、順番通りに解いてうまくいくことはありますし、大抵のテストは前半は基礎的な知識や暗記したことを問う問題で構成され、後半になるにつれて記述式の問題や知識を応用して解く問題で構成されており、最初から順番に解くこと自体は決して間違った解き方ではありません。

しかし、問題の構成がいつも「基礎→応用」である保証はありませんし、もしも最初に応用問題が出てしまったことでペースを崩されて最後まで解ききれず、本当ならば取れていた得点を逃してしまうのは、ひじょうに勿体無いことです。

 

また、過去問や模試で問題形式をある程度理解しているとは言え、必ずその通りの形式で問題が出てくるとは限りません。

もしも形式が変わっていたと気づいた場合は「最初の問題から解く」というテクニックが通用せず、延々悩み続けて最後まで解け切れなければ、今まで学んできた勉強の成果を発揮できず悔しい思いをすることになります。

 

 

迷った問題に延々と時間をつぎ込んでしまう

選択肢を選ぶ問題で最後の2つまで絞れたものの、決定打となる根拠がなかなか見つからず、延々と迷ってしまった結果、無駄な時間を費やし最後まで解けなくなるのも、時間切れになる人に多い特徴です。

ここで押さえておきたいのは「途中まで解いてしまった」という点。

最初からどの選択肢が正解か目星がつけられないのなら、適当に解答して次に進むのにそこまで抵抗は感じませんが、途中まで解いたという事実があるため、それにこだわり「ここで適当に解いてしまったらせっかく費やした時間が無駄になってしまう」という心理が働き、延々と悩み続けて時間ばかりがすぎてしまうのです。

とくに、普段から真面目にコツコツ解ける問題を解いて成績を上げてきた人にとっては、今説いている問題を中途半端なままで終わらせることに抵抗を覚えることはよく見られます。

 

 

満点のために丁寧に解く癖がついている

テストで満点を取るために、一問一問時間をかけて丁寧に解く癖がついている人も、時間切れになる人に多い特徴です。

テストの難易度が比較的優しいうちは丁寧に解く方法は効果的ですが、問題量が増えたり時間制限が厳しくなるにつれて、丁寧に解く方法では最後まで解く時間が足りなくなってしまうのは致し方のないことです。

「丁寧に解く→丁寧に解きすぎて時間が足りない→満点すら難しくなって焦る」という満点を目標にした解き方そのものが、実は満点から遠ざかっていたという皮肉な事態になっていることにも気づいておく必要があります。

 

もちろん、満点を目標に頑張ることは素晴らしいですが、実際に大学受験や資格試験は、決して満点を取らなければ合格できない…というわけではありません。

大抵は6割~7割の点数あれば合格ラインを突破できるので、それらの試験を効率的にこなすためには、満点よりも合格ラインをギリギリでもいいから超えること前提にしたテクを身に付ける必要があります。

 

 

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時間切れを防ぐための対策

最初の問題を解き始める前に全ての問題に目を通す

問題用紙を開いたら、まず最初の問題を解き始めるのではなく、ザッと最後まで問題を確認して、問題の内容を把握しておくことが重要です。

把握にかかる時間は2~3分、長くても5分程度であり、難問に引っかかって10分以上無駄にするのと比較すれば、前者の方が効率的で且つ難問に引っかかり時間をロスする事態を未然に防ぐことができます。

これは、ひとまず全問題を解き終わった後に見直しをするように、ルールとして決めておき、全ての科目のテストで実行できるようにルーティンワーク化しておくことが肝心です。

 

時間がかかりそうな問題は後回しにする

テスト開始と同時に全問題のチェックが終わったあと、もしも最初の問題が自分の苦手な問題だったら、最初からその問題に真っ向勝負するのではなく後回しにする事も、効率的に点数を稼ぐための大事なテクニックです。

例えば、センター試験の国語の場合、現代文(論説と小説)・古文・漢文の順番で構成されていることが大半ですが、よく国語の中でも現代文は苦手だから比較的得意な古文・漢文を先に解いて、余った時間で現代文を解く、というテクニックを使っている受験生はよくいます。

また、古文・漢文の中でも、単語の意味や知識を問う暗記メインの問題と文章を読んで選択肢を選ぶ読解メインの問題と分かれていることが大半で、その場合も時間がかかりにくい暗記問題を先に答え、その後に読解問題を解く、という問題の解きやすさに応じて順番を決めておくのも効果的です。

 

よくわからない問題は「とりあえず」解答して先に進む

選択肢をえらぶ問題で、最初から分からない、あるいは2つまで絞り込めたけど悩んでいる等で解答ができない問題は「とりあえず」解答しておいて、先に進むことも全問題を解ききるためには重要です。

ひとまず全問解き終わった後に「とりあえず」解答しておいた問題にまた戻ってきて、時間が許す限り解答の根拠を探して答えればいいのです。

時間が足りず解けない問題の答えを白紙で提出するのと、「とりあえず」でも最後まで解きるのとでは、後者の方がより点数を稼ぎやすいのは一目瞭然です。

もちろん、とりあえず解くからといって、ちゃんと解けそうな問題まで適当に答えるのではなく、得点が取れそうな問題を真面目に解いて点数を取るように心がけましょう。

 

 

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テストの点数アップには「優先順位」が大事

テストで細かいことにこだわりがちな人ほど、目先の数点に囚われてしまいその先にある数十点を無駄にすることが多く、丁寧に勉強している割にはその結果がテストに反映されないことで悩んでいる人に多く見られます。

そんな人たちに共通しているのが「優先順位がつけられない」という点。

優先順位がつけられないので、場当たり的に解いてしまい時間配分の雑さが目立つ、最後まで解ききれず惜しい失点が目立つのです。

テストの点数を上げるには、

  • 解きやすい問題、配点の高い問題は優先順位を高めにして先に解く
  • 解きにくい問題、配点の低い問題は優先順位を引めにして後で解く

という、ごくごく当たり前の解き方を徹底し、勉強の成果がちゃんと点数に出るように意識することが大事です。

 

もちろん、普段の勉強でじっくり丁寧に予習・復習をして理解するのは大事ですが、その勉強のやり方が、そのままテストや受験・試験で通用するわけではない事を自覚しておきましょう。

 

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written by
勉強の知恵袋 編集部

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